“Great” の語感

MAGAと言われると
まさにトランプ風の外交政策の一丁目一番地で、なんとなくかっこよくて分かった気分になる。ただこのスローガンを編み出した人たちがどんな気持ちで使っているかは素通りされている気がする。
今回のように米国帝国主義が一敗地にまみれたときに、トランプはそれでもなおMAGAを叫び続けるのか。負けを勝ちと言い続けるとしたら、そこには「闘いに図ったが勝負に負けた」的な二重の意味が込められているのではないか、とふと思ったのである。
こういう思いつきはだいたい朝のまどろみの中から湧いてくる。カーテンを開けて朝日を浴びるととたんに蒸発するが、時々くすりを飲むときまで残っていたり、あるいはふと思い出したりすることがある。

それで、最近はグーグルAIというのが過不足なく、リクエストに答えてくれて、一気に想像力が広がる。

今回は実に魅力的な回答が返ってきた。


「Great 素晴らしい」

これが一言回答である。そしてその下には一発回答に続く多くの訳語が並列されていく、

「great」の翻訳
形容詞
グレート
great
すばらしい
great, nice, stunning, fabulous, beautiful, incredible
素敵
lovely, great, beautiful, cool, fantastic, superb
凄い
great, amazing, terrible, wonderful, terrific, dreadful
偉い
great, famous, distinguished, excellent, prominent, remarkable
大した
great, significant, important, considerable
甚大
enormous, great, serious, large, huge, immense
huge, big, massive, gigantic, enormous, great
りっばな
great

どうも「大きい」を示す英語は日本人英語とは異なるようだ。グレイトには物理的な大きさを示す意図は少なく、価値的に高いことが含意されている。

気づいたことだが、言い換え上位に large も big もない。日本英語に頻出する grand は影も形もない(それなら確かにl じゃなくてrだ)。後者はフランス語起源で日常語ではないようだ。

これを四次元表の上にドットしてみると、縦軸の物理的大小より、横軸の価値観的陽性度に大きく触れる言葉であることが判る。

つまり、MAGAという言葉に共感し、これを叫ぶ人の心には価値観的な琴線に触れているらしい。ラージ(ビッグ)が縦軸、グランドが横軸とすると30度くらいの傾斜角にあるようだ。

昭和人にはグレイトと言えば東郷だが、そう言われるとグレイトには進駐軍時代の “二世” 的な響きがあるかも知れない。