テレスール

2025年8月15日


プーチン・トランプ会談を前に欧州の懸念高まる




13 日、ドイツのメルツ首相は、アラスカで予定されているトランプ・プーチン首脳会談について事前協議するため、一連のオンライン会議を主催した。


このオンライン会議には、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と米国のドナルド・トランプ大統領を含む他の欧州首脳も参加した。今回の協議は、ウクライナ危機に対する協調的な立場を見出すことを目指している。

欧州首脳の目標は、トランプ・プーチン会談に先立ち、一致団結した姿勢を示すことだった。そしてトランプ大統領に欧州のもとめる条件を伝えることだった。

メルツ首相は、「トランプ・プーチン会談においては欧州とウクライナの基本的な安全保障上の利益が守られなければならない」と強調した。

Zelensky-メルツル

    欧州首脳会議におけるゼレンスキーとメルツ首相


ヨーロッパ各国の意見

会議は終了した。

欧州委員会のデア・ライエン委員長はXへの投稿で、トランプ大統領との会談は「ウクライナ問題における欧州、米国、NATOの共通の基盤を強化した」と述べた。

ベルリンでゼレンスキー大統領と会談したメルツ氏は、「アラスカ会談において欧州とウクライナの安全保障上の基本的利益が守られなければならない」と強調した。

メルツ氏は、「これは水曜日の会談でトランプ大統領に伝えられたメッセージだ」と述べたうえで、「ウクライナは今後のいかなる会談にも参加する必要があり、停戦は交渉の始まりでなければならない」と付け加えた。

メルツ氏は、「ウクライナは領土問題で交渉する用意はあるが、開戦前の軍事境界線が出発点となるべきだ」とし、「ロシアによる占領の法的承認はまったく認められない」と付け加えた。

複数の米メディアは、「トランプ大統領はプーチン大統領と領土問題について協議するつもりはないようだ」と報じた。

フランスのマクロン大統領は、欧州理事会のアントニオ・コスタ議長とともに記者会見し、次のように語った。

「米国はウクライナで停戦を達成したいと願っている。また、トランプ大統領がプーチン大統領とゼレンスキー大統領との三者会談も計画している。今のところ、本格的な領土交換案は提示されていない。いずれにせよ、ウクライナの領土問題は、ゼレンスキー大統領抜きでの交渉は不可能だ」

イタリアのアントニオ・タヤーニ外相は13日、「ロシアとウクライナという直接の当事者なしでは和平は達成できない」と述べ、「EUも交渉に参加しなければならない」と付け加えた。


不安は増大する

欧州の安全保障・政治アナリストたちは、相次いでアラスカ首脳会談について悲観的な見通しを示した。オランダ・ハーグ戦略研究センターの防衛専門家、ピーター・ウィニンガ氏は、以下のように警告した。

「アラスカ首脳会談はウクライナ危機をめぐる欧州と米国の間の深い溝を露呈させるだろう。欧州の首脳らは、トランプ大統領がウクライナ領土の一部を割譲する可能性を懸念しており、それはウクライナ憲法に直接違反することになるだろう」

一方的な合意への懸念が欧州全域で高まる一方で、米国側は欧州首脳会談の重要性を軽視している。ホワイトハウス報道官のキャロライン・リービット氏は、首脳会談をトランプ大統領が状況を「より深く理解」するための「ヒアリング活動」として位置付けている。

英国王立安全保障研究所の国際安全保障部長ニール・メルビン氏は、「アラスカ首脳会談を前に欧州の首脳らは脇に追いやられている」と指摘した。

「欧州の指導者たちはトランプ大統領に自分たちの考えを伝えることができ、米国も首脳会談の結果を報告するだろう。しかし、欧州はウクライナ紛争の行く末が自らの頭越しに交渉されていること、欧州の指導者たちは実質的に傍観者にすぎないことを実感している」と彼は付け加えた。


慎重な期待

ウクライナと欧州諸国は、アラスカでの米ロ会談の結果を待つしかないだろう。バーミンガム大学の国際安全保障専門家で、政治学者のシュテファン・ウルフ氏は語る。

「トランプ・プーチン協議に何らかのインプットを与えるため、米国側でも欧州でも多くの裏工作が行われているようだ。

トランプがプーチンとの間で締結できる可能性のある取引は二つある。それは、ウクライナ停戦に関する合意、もう一つはロシアと米国の関係修復に関する合意だ。この両者は相互対立的でも相互依存的でもない。トランプ氏はどちらにも関心を持っていると思う」

全体として、欧州では具体的な打開策への期待は低い。スウェーデンのマリア・マルマー・ステネルガルド外相は、こう語った。

「あまり楽観的な見方はできない。それより重要なことは、トランプ・プーチン会談において、欧州の利益が考慮されることだ」と彼女は述べた。

「アラスカでロシア側に何らかの動きがなければ、米国も我々欧州もロシアへの圧力を一層強めるべきだし、強めなければならない」と、メルツ氏は水曜日の記者会見で述べた。

以上


(編集部: 欧州は自らが軽視されていることに腹立たしさと無力感を感じており、密かに会議の失敗を願っているようです。「停戦を願っている」という、取ってつけたような一言にはなんの誠意もこもっていません。見苦しい限りです)