April 23, 2025
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アジアの米軍基地を閉鎖せよ
Close the US Military Bases in Asia
アジアの米軍基地を閉鎖せよ
Close the US Military Bases in Asia
By Jeffrey Sachs
ドナルド・トランプ大統領は、アジアにある米軍基地はアメリカにとって負担が大きすぎると再び声高に訴えている。彼の思惑は、日本や韓国との新たな関税交渉の一環として、日本と韓国に米軍駐留費用を負担させることだ。
私にはもっと良い案がある。それは基地を閉鎖し、米軍人を米国に帰還させることだ。
トランプ氏は、日本に5万人、韓国に3万人近い軍隊を駐留させることで、アメリカは日本と韓国に “素晴らしいサービス” を提供しているという。しかし実のところ、これらの国々は自国を守るためにアメリカを必要としていない。
これらの国々は裕福であり、自力で防衛を行うことができる。しかしそんなことよりはるかに重要なことがある。それは、外交の方が米軍よりもはるかに効果的かつ安価に北東アジアの平和を確保できるということだ。
日本が中国から防衛される必要があるかのように、アメリカは振る舞っている。 そうだろうか。過去1,000年間、最後の150年間を除いて中国がこの地域の支配的な大国であった間に、中国は何回日本を侵略しようとしただろうか?
もしゼロと答えたなら、あなたは正しい。 中国は一度も日本を侵略しようとしなかったのだ。屁理屈をこねているように思うかもしれない。
例えば、およそ750年前の1274年と1281年に、2回に分けて行われた試みはどうだろう? そう、モンゴルが1271年から1368年の間、一時的に中国を支配していたのは事実だ。
モンゴルは日本侵略のために2度遠征艦隊を派遣したが、2度とも台風(日本の伝承では神風として知られている)と日本の沿岸防衛によって敗北した。
一方、日本は中国への攻撃や征服を何度も試みた。
1592年、傲慢で常軌を逸した日本の軍事指導者、豊臣秀吉は、明の中国を征服する目的で朝鮮侵略を開始した。豊臣秀吉は朝鮮を征服することなく、1598年に死去した。
1894年から5年にかけて、日本は日清戦争で中国を侵略して破り、台湾を日本の植民地とした。1931年、日本は中国東北部(満州)を侵略し、日本の植民地である満州国を作った。1937年、日本は中国を侵略し、太平洋地域で第二次世界大戦が始まった。
今日、日本が中国を侵略しようとしているとは誰も思っていないし、中国が日本を侵略しようとしていると信じる根拠も理由も歴史的前例もない。したがって、日本は中国から自国を守るために米軍基地を必要としていない。それは中国や韓国も同様だ。
過去1,000年間、中国が韓国を侵略したことは一度もない。ただし、アメリカが中国を脅したときは別だった。中国は1950年後半、北朝鮮側として参戦し、中国国境に向かって北上する米軍と戦った。
当時、アメリカのダグラス・マッカーサー元帥は、無謀にも中国への原爆攻撃を推奨した。マッカーサーはまた、当時台湾を拠点としていた中国の民族主義勢力を支援し、中国本土に侵攻することも提案した。ハリー・トルーマン大統領は、神に感謝しつつ、マッカーサーの提言を拒否した。
韓国が北朝鮮に対する抑止力を必要としているのは確かだ。北朝鮮の核兵器や軍備増強を繰り返し煽ってきたアメリカは、その姿勢を弱めることはない。
しかしそれは、アメリカの存在よりも、中国、日本、ロシア、北朝鮮、韓国を含む地域の安全保障システムによって、はるかに効果的かつ信頼性の高い形で達成されるだろう。
もうひとつ、東アジアの米軍基地は、日本や韓国を防衛するためではなく、アメリカの力を誇示するためのものだ。これが、基地を撤去すべきさらなる理由である。
アメリカは東アジアの基地は防衛的なものだと主張しているが、中国や北朝鮮にとっては、基地は直接的な脅威と映るのは当然である。例えば、“首切り作戦” の可能性を生み出したり、アメリカの挑発や何らかの誤解に対する中国や北朝鮮の反応時間を危険なまでに低下させたりするからだ。
“首切り作戦” decapitation strike: コマンド部隊が敵国中枢部に侵入して、政権首脳部をピンポイントで殺害する作戦。韓国軍によるキム一家殺害計画が有名
ロシアは、同じ正当な理由から、ウクライナへのNATO展開に激しく反対した。米国の軍産複合体の手先は、旧東欧地区での政権交代劇を自作自演してきた。NATOはこの作戦にたびたび介入し、ミサイル・システム発射地点を危険なほどロシアに接近させてきた。
実際、ロシアが恐れていた通り、NATOはウクライナ戦争に積極的に参加し、軍備、戦略、情報、さらにはロシア奥深くのミサイル攻撃のためのプログラミングや追跡まで提供してきた。要するに直接戦闘参加以外のすべてのオプションを実行に移してきた。
トランプは現在、香港企業が所有するパナマの2つの小さな港湾施設に執着している。中国がアメリカの安全保障を脅かしている(!)と主張し、その施設をアメリカの買い手に売却することを望んでいる。
一方、アメリカは中国を2つの小さな港湾施設ではなく、日本、韓国、グアム、フィリピン、そして中国の国際シーレーンに近いインド洋にある主要な米軍基地で包囲している。
超大国にとって最善の戦略は、お互いのレーンに近づかないことだ。中国とロシアは、控えめに言っても、西半球に軍事基地を開くべきではない。1962年にソ連がキューバに核兵器を配備したとき、世界は危うく核で消滅するところだった。 (世界がどれほど核ハルマゲドンに近づいたかについての衝撃的な詳細は、マーティン・シャーウィンの驚くべき著書『ハルマゲドンと賭ける』を参照されたい)
中国もロシアも、自国の近隣に米軍基地があるという挑発にもかかわらず、今日、そのようなことをしようとは微塵も思っていない。
米国の連邦予算が年間2兆ドル(国内総生産(GDP)の6%以上)も流出していることを考えれば、素晴らしいアイデアだ。海外にある米軍基地の閉鎖は、その手始めとして最適だろう。
実はトランプ大統領は、2期目の開始時にそのようにさえ言っていた。しかし議会共和党は軍事費の削減ではなく増加を求めている。アメリカは約80カ国に750ほどの海外軍事基地を有している。これらの基地を閉鎖し、その分の貯蓄を懐に入れ、“外交による平和”に戻るべき時が来ている。
その国にもアメリカにも、何の役にも立たないもののために金を出すのは、アメリカにとってもホスト国にとっても、時間、外交、資源の浪費である。 アメリカは中国やロシア、その他の大国と次のような取り決めをすべきだ。
「あなた方は軍事基地を私たちの近隣に置かないこと、私たちも軍事基地をあなた方の近隣に置かないようにする」
大国間の基本的な互恵関係は、今後10年間で何兆ドルもの軍事費を節約するだろう。そしてさらに重要なことは、核ハルマゲドンまでの「終末時計」を89秒から早めることである。

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