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D/W
December 24, 2024
戒厳令デモの最前線に立つ女性たち
Women at the forefront of South Korea's martial law protests
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韓国では家父長制が敷かれているため、伝統的に女性は政治に関与しないとされてきた。しかし、最近の出来事は、若い世代の女性たちがその流れに逆らいつつあることを示している。
Julian Ryall

反軍事法デモの最前線に立つ女性たち
12月3日の夜、韓国の国会前でデモ隊が武装した兵士と対峙したとき、直ちに明らかになった。なにか予想外のとんでもないことが起きている…。
尹錫烈(ユン・ソクヨル)大統領がテレビに登場して戒厳令を宣言するやいなや、市民が続々と到着して国軍と対峙し始めたのだ。
韓国には政治的抗議が暴力的になる長い伝統がある。しかし、今回の抵抗は違った。群衆は夜通しLEDスティックを振り、K-POPを歌い続けた。彼らは夜明けまでともに歌い続け、明るくなると、スティックを尹大統領弾劾を求めるプラカードに取り替えた。
一つは国会前、一つはユン氏の裁判が行われる憲法裁判所前、そしてもう一つは、伝統的な抗議の場、光化門広場前に抗議の群衆が集まった。そのいずれにおいても最前列を若い女性が占めた。それをテレビ・カメラがパンした。(動画への移動の仕方がわからないので、ご希望の方はページ先頭のURLをコピペしてください)
* 行動の前線にたつ女性たち
メディアでは、デモ参加者の40%が10代後半から40代の女性だったと推定している。解説者によれば、この新しい世代の女性たちは、国家変革の行程を設定する上でより大きな役割を果たすことになるだろう。
忠南大学で政治倫理学を教える李ヒョビン非常勤教授は指摘する。
「女性は歴史的に、政治の世界排除されてきた。韓国の女性政治家の比率は悲惨なほど低く、国会議員の17.1%しか女性がいない。これは、政治から女性が排除されていることを反映しています。
韓国には『にわとりが鳴けば家が滅ぶ』ということわざがあります。にわとりとは主婦のことで、女性は政治的なことに口を挟むなという意味です」
李さんはクーデターの裏の事情を解き明かす。韓国の女性はもはや、二級市民であることに飽き飽きしていた。そこにもってきて、昨年4月、国会議員選挙に臨んだヨン派が「意図的に男女の分裂を煽る」作戦に出たことで、女性の怒りに火をつけたという。
4月の国会議員選挙を前に、女性の政治活動が活発化した。選挙の結果、ヨンが率いる人民権力党は惨敗した。そして裸の王様となったヨンが残された。
彼女たちの怒りと政治参加は、戒厳令に反対する抗議行動にも引き継がれた。
尹錫烈大統領に対する弾劾訴追を支持するため、多くの女性が街頭に立った。
*ユン、「反フェミニズムの波を起こせ」と呼号
ところで、2022年5月の大統領選でユン氏を勝利に導いたのは、2024年の国会選挙とは逆に、20代から30代の若い男性だった。
彼の反フェミニズムの姿勢は、韓国が男女平等を受け入れ、結果的には女性優遇に傾いているのではないかという男性感情に訴えた戦術であった。それは社会から疎外されている男性にアピールしたと言われている。(実は韓国の男女平等に関する実績がほとんどない)
ユン大統領候補は、選挙期間中に一貫して反フェミニズムを訴え、男女平等家族省の廃止を公約に掲げた。
大統領選挙では、20代の女性の58%が民主党のイ・ジェミョンに投票し、同年代の男性の58.7%がユンを支持した。当選後、ユン氏は男女別定数を廃止した。
現在、ユン氏への支持はすべての年齢層で崩れているが、男女間の恨みは残っている。
「ユン氏が当選したとき、男女間の乖離は明らかでしたし、今もそのギャップは残っていると思います」とソウルのある女性学者は言う。
彼女は身元を明かさないことを求めた。この問題について発言した一部の女性に、アノニマスの敵意が向けられているためである。
「彼の政策のせいで、多くの女性が大統領選挙でユンを支持しなかった。しかしそれだけではありません。もともと、この年齢層の男女の間には、何年か前から溝、ほとんど嫌悪感という葛藤がありました。特に若い女性たちにこの傾向は顕著でした。
韓国の文化として、男性はより積極的であることをもとめられてきました。彼らは仕事をめぐって、他の男性と競争しなければなりませんでした。多くの男性は、自分は兵役に就かなければならないのに、女性はその必要がないことにも憤りを感じています」
*女性は自分たちの声を見つける
そんな中でも、韓国の新しい世代の女性は自分たちの信念を見つけた。
李さんは言う。
「彼女たちが信念を見つけたということは、彼女たちが将来、保守派に回帰することはないだろうという意味です。
この国ではかつて全斗煥(チョン・ドゥファン)の軍事独裁政権があって、それに反対する民主化運動家たちが弾圧されました。光州市では9日間で、165人の市民が死亡、数千人が負傷し、少なくとも73人が今も行方不明となっています。
そして1980年代の末に激しい抗議活動を行い民主化に成功しました。いまの世代は、そのような抗議行動を経験していません。この世代にとって、抗議行動は目新しいものでです。それは『闘争』ではなく、自分たちの意志を声をあげて表現する方法なのです。抗議行動は彼女たちの自己表現のツールになりつつあり。そのようなものとして彼女たちは受け入れ始めています」
彼女は、その変化は永続的なものになると確信している。
「女性はこれまで、政治や社会活動の最前線に立つことはなかったかもしれません。しかし、家庭だけではなく、常に社会のため、国家のために裏方として働いてきました。たとえ目に見えなくても、女性は常に貢献してきたのです。
でももう若い世代は違います。彼女たちはあからさまな性差別を経験せずに育ちました。自分を表現することに慣れています。この世代が成長し、自分たちの声を主張し続ければ、女性がさまざまな世界への参加し、その代表を務める機会が増えるでしょう。そこには大きな可能性があると思います」

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