この記事を掲載するにあたって
いま(4日夕方)テレビでは「キエフ周辺でロシア軍によって集団虐殺された大量の市民の遺体が発見された」と大騒ぎになっている。
率直に言って、「またやったか」というのが感想である。いずれにせよ未確認情報である。問題はそれが事実かどうかとは別にある。「嘘がバレかかったらもっと大きな嘘をついてごまかす。嘘がバレる頃には大衆は忘れているだろう」というのが話の流れだ。
戦争報道は往々にして一方的になりがちである。とくに非人道犯罪の場合はうわさがうわさを呼ぶ。ニュースはあっという間に伝説となる。
今回の報道の特徴として2点をあげることができる。ひとつは、大手メディアの圧倒的な情報量で懐疑論を押しつぶす破壊力である。BBC、ロイター、CNNが束になってフェイクを垂れ流せば誰ひとり勝てる相手はいない。我々が蟷螂の斧を振りかざす他ない。
だがもう一つの、もっと本質的な特徴は、それが正義をかざし敵意を煽り和解を遠ざけ、さらなる殺戮戦へと誘う反動性と凶暴性をはらんでいることである。「正義」の仮面をかぶった敵意(ホスティリティ)こそ、和平への動きを遅らせ、より多くの人々の血を流させ、軍産複合体を大喜びさせる源泉である。
このての大宣伝は、いつも和平に向けての外交交渉が進展を見せようとしたその瞬間にぶちあげられる。悲しいことに、みんな見事にそれに引っかかるのだ。
私は知っている。2002年にベネズエラで親チャベス派の「発砲事件」が起きた。これがきっかけになって世界中にフェイク・ニュースが流され、チャベス大統領への非難が集中された。その夜のうち二軍がチャベスを監禁し、資本家の代表が臨時大統領の名乗りを上げた。アメリカはただちに新政権を承認した。
しかし民衆はそのような陰謀を許さなかった。立ち上がり大統領官邸を包囲し、チャベスの復権をもとめた。こうしてチャベスは解放され、まもなく「発砲事件」はまったくのでっち上げだったことが明らかになった。
私は当時、事件がアメリカの計画したクーデターであったことを主張したが、それが日本で受け入れられるまでは数年の月日を要した。民衆は何度でも、見事にころりと騙されるのだ。しかも困ったことに騙されたことにすら気づかない。
つくづく思うのだが、こういうフェイクを見通す力をもった人間が、世界中でネットワークを形成して真実を伝えていくしかないのだろう。この力は存外強い。私たちでさえもその “連帯フォース” の一員となれるのだ、と思う。
ということで、下記に紹介するのが「ウクライナ戦争とBBCの大ウソを暴く」という記事だ。

続く
いま(4日夕方)テレビでは「キエフ周辺でロシア軍によって集団虐殺された大量の市民の遺体が発見された」と大騒ぎになっている。
率直に言って、「またやったか」というのが感想である。いずれにせよ未確認情報である。問題はそれが事実かどうかとは別にある。「嘘がバレかかったらもっと大きな嘘をついてごまかす。嘘がバレる頃には大衆は忘れているだろう」というのが話の流れだ。
戦争報道は往々にして一方的になりがちである。とくに非人道犯罪の場合はうわさがうわさを呼ぶ。ニュースはあっという間に伝説となる。
今回の報道の特徴として2点をあげることができる。ひとつは、大手メディアの圧倒的な情報量で懐疑論を押しつぶす破壊力である。BBC、ロイター、CNNが束になってフェイクを垂れ流せば誰ひとり勝てる相手はいない。我々が蟷螂の斧を振りかざす他ない。
だがもう一つの、もっと本質的な特徴は、それが正義をかざし敵意を煽り和解を遠ざけ、さらなる殺戮戦へと誘う反動性と凶暴性をはらんでいることである。「正義」の仮面をかぶった敵意(ホスティリティ)こそ、和平への動きを遅らせ、より多くの人々の血を流させ、軍産複合体を大喜びさせる源泉である。
このての大宣伝は、いつも和平に向けての外交交渉が進展を見せようとしたその瞬間にぶちあげられる。悲しいことに、みんな見事にそれに引っかかるのだ。
私は知っている。2002年にベネズエラで親チャベス派の「発砲事件」が起きた。これがきっかけになって世界中にフェイク・ニュースが流され、チャベス大統領への非難が集中された。その夜のうち二軍がチャベスを監禁し、資本家の代表が臨時大統領の名乗りを上げた。アメリカはただちに新政権を承認した。
しかし民衆はそのような陰謀を許さなかった。立ち上がり大統領官邸を包囲し、チャベスの復権をもとめた。こうしてチャベスは解放され、まもなく「発砲事件」はまったくのでっち上げだったことが明らかになった。
私は当時、事件がアメリカの計画したクーデターであったことを主張したが、それが日本で受け入れられるまでは数年の月日を要した。民衆は何度でも、見事にころりと騙されるのだ。しかも困ったことに騙されたことにすら気づかない。
つくづく思うのだが、こういうフェイクを見通す力をもった人間が、世界中でネットワークを形成して真実を伝えていくしかないのだろう。この力は存外強い。私たちでさえもその “連帯フォース” の一員となれるのだ、と思う。
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ということで、下記に紹介するのが「ウクライナ戦争とBBCの大ウソを暴く」という記事だ。
https://thegrayzone.com/2022/03/25/bbc-fixer-war-ukrainian-nationalist-pr-operative/
BBC correspondent-fixer shaping Ukraine war coverage
is PR operative involved in “war-messaging tool”
MAX BLUMENTHAL·
the GRAYZONE
MARCH 25, 2022
「ウクライナ戦争報道を担当するBBC特派員のフィクサーは、"戦争情報手段 "に関わる宣伝工作員だ」
(と仮訳しておきます。恐ろしく難解な文章で、誤訳もあると思います。記事そのものが相当やばいですが、ブルメンソール氏はネットTV “デモクラシー・ナウ” の定評のあるアンカーであり、あえて転載します。相当長い記事で、引用もたくさんあるので複雑です。覚悟してください)

リード
BBCは、マリウポリ市の劇場が不審な破壊を受けたと報道した。
この報道は、ウクライナのPRエージェントがBBCと共同著作したものである。この現地エージェント(女性)は、ウクライナ政府の情報戰を担当する、ある前線組織と結びついている。
以下本文
この女性の名はオリシア・ヒミアック(Orysia Khimiak)。ウクライナでBBCのフィクサー兼レポーターである。その前は、「リフェイス」というスタートアップ企業のPRを担当していた。
この会社は、ワシントンポスト紙が「現実を歪めるアプリ」と呼ぶものを作った会社である。そしていま、リフェイス社は「ウクライナの戦争宣伝企業」のような役割を担っている。
Linkedinのプロフィールによると、ヒミアックは2021年10月までリフェイス社の宣伝責任者を務めていた。その仕事をしながら、ヒミアックは "編集者やメディア関係者との継続的な関係 "を築いたという。
彼女はこれと並行して、キエフに拠点を置くプロジェクター協会の広報組織も統括している。この協会のウェブサイトは、次のようなスローガンで訪問者を迎えている。
「ウクライナに栄光あれ。We Will Win」
ヒミアックは豊富なメディアとの接点を持っている。そして現在は、BBCのロシア・ウクライナ戦争報道番組を構成する上で重要な役割を担っている。BBCのリヴィウ特派員ヒューゴ・バチェガとは、マリウポリの劇場爆破事件で、ロシアの責任を証明する報道番組を共同制作している。
Khimiakは彼女のTwitterで経歴を書いており、政治的な傾向が明らかにされている。
「私はリヴィウで、記者のための斡旋役をしています。ロシアの侵攻事件で(ウクライナへの) “誠実さ” を示す人が私の対象です。ウクライナは抵抗を続けるでしょう」
ゼレンスキー大統領によると、13人のウクライナ人国境警備兵がロシア海軍から島の基地を守って「英雄的に戦死」したという。
「ロシア軍艦め、くたばれ!」というのが兵士たちの最期の言葉だったとか、そういう話である。
この逸話はウクライナ軍の勇気の証と謳われ、欧米の主要メディアで広く報道された。
ところが、件の13人は結局、ロシアの捕虜として生きて帰ってきた。スネーク島の守備隊の有名な最後の言葉も含め、戦火の中での勇気あふれる物語はすべて作り話だったのだ。親ウクライナ派によって捏造されたり大きく歪められた、数え切れないほどの物語の一つである。
しかしなぜかヒミアックのツイッターでは、スネーク島のにらみ合いがいまだに実際の歴史的な出来事であるかのように扱われている。
マリウポリ爆撃事件と「アゾフ大隊」(ネオナチ武装集団)
マリウポリ爆撃事件と「アゾフ大隊」(ネオナチ武装集団)
ヒミアックは自身のツイッターで、マリウポリ劇場の破壊に関するBBCの報道を自分の手柄のように語っている。本誌はこの点について共著者のバチェガBBC特派員にコメントを要請したが、まだ答えはない。
BBCとCNNは、マリウポリの劇場で数百人が死亡したとするウクライナ側関係者の話を引用しているが、それを裏付ける客観的証拠は今のところ提出されていない。
判明している範囲では、CNNとBBCはいずれも、「数百人の死者が出た」とするアゾフ大隊からの情報を唯一の情報源としているようである。
それによれば、ロシア軍はマリウポリ全域を廃墟とし、ネオナチのアゾフ軍団を主力とするウクライナ軍と激しい市街戦(street-by-street fighting)を繰り広げてきた。そしてマリウポリ劇場はアゾフ軍団が撤退するまで拠点としていたところである。
記事が詳しく述べるように、アゾフ軍はNATOによる軍事介入を一貫して強く訴えていた。
複数の避難民は、アゾフ軍団が劇場を爆発(detonate)させたと言う。ロシアの攻撃という印象を与えて、西側諸国を戦争に巻き込もうとしたのだと主張している。(この項については下記の記事に記載されているようだが未見)
Was bombing of Mariupol theater staged by Ukrainian Azov extremists to trigger NATO intervention?
それにしても肝心の映像がない。ロシアが劇場を攻撃したとされる映像、生存者の救出や現場での大量死の映像はいまだ入手されていない。
CNNの提示した2つの「現場映像」
CNNの提示した2つの「現場映像」
事件から9日後の3月25日、CNNは劇場襲撃の最初の映像だとするものを放送した。
その映像(下図)はわずか20秒で、ビルの1階への階段をゆっくりと降りていく少人数の一般市民を映していた。(すみませんが元サイトをご参照ください)
カメラの後ろで、ナレーターが繰り返し「空爆だ」と叫んでいるのが聞こえるが、1階にいた人たちは生存していると言っている。
爆発直後に撮影されたというこの映像には、煙やホコリがくすぶっている様子が見られない。このことから、映像は攻撃後しばらくしてから撮影されたと見られる。
こちらのビデオは3月16日に撮影されたものだ。煙の出ているビルが映されており、救助隊も人もいない。(すみません。こちらの方も元記事当たってください)
CNNは劇場内で300人の市民が殺されたと主張している。BBCも死者300人というウクライナの公式発表を受け入れた。
しかしBBCは、「マリウポリとの通信は依然として困難であり、独自に情報を確認することは困難である」とのべ、確認がとれていないことを認めている。
続く

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