下の図も「岩間の栗」のページからの転載である。気温の繰り返す激変がいかに縄文→弥生の移行に関係したかが覗われる。注目すべき点はふたつある。一つはBC500年頃に平均気温が3度も下がるというミニ氷河期があって、縄文人は激減し、縄文文化はほぼ終焉を迎えていたとい ...
もっと読む
2012年12月
栗栽培を基本とする生産様式
考えてみると、縄文→弥生の変化は狩猟・採集文化から水田耕作文化への移行である。ただ縄文がたんなる狩猟・採集文化であったとは考えにくい。おそらくその中間項として栗と雑穀の栽培を行う粗放農業の時代があり、むしろそれが縄文文化を担う生産様式なのではないか。 三内 ...
もっと読む
いますぐ「護憲」の一点共闘を
国内メディアは、円安株高を背景に、安部体制受け入れの方向にキャンペーンを開始しつつある。安部首相がテレビで写ると、その目は狂気の影を宿している。ちょび髭つければ、そのままヒットラーだ。巳年にふさわしく蛇目の石破幹事長は、「明日から戦争」とちろちろ赤い舌で ...
もっと読む
A型は「エデンの東」を目指す
A型は「エデンの東」を目指す能見正比古と分子人類学恥ずかしながら、昔は能見正比古の「血液型人間学」の愛読者だった。まぁ科学的装いを凝らした性格占いの一種なのだろうが、日本人のほとんどが自分の血液型を知っているという特殊状況の下で、その信仰は意外なほどに根強い。 ...
もっと読む
分子生物学的解析法の変遷
これまでの分子生物学的解析法の変遷を年表形式にまとめてみて、一定の傾向が分かってきた。まず、この世界がきわめて日本的な世界だということである。方法論的な妥当性がほとんど吟味されずに垂れ流されている。相互批判がないから、一方では学会の大御所が幅を利かせ、他 ...
もっと読む
分子人類学の「日本人起源論」史
日本人起源をめぐる分子人類学研究史 1962年 古畑種基、血液型A遺伝子の分布頻度が南西部に高く、東北に進むほど段階的に低下することを明らかにする。(ただし古畑には捏造癖あり) 日本は東アジアの中でA遺伝子の出現率が突出して高い ...
もっと読む
琉球人=縄文人=北方系?
話の要点がようやく見えてきた。縄文人というのは常識的に見て、紀元前3千年の三内丸山の人たちである。それが紀元前800~300年頃の弥生人の侵入までを生き抜いた。そして弥生人=半島からの渡来人に駆逐され同化された。という筋書きである。となれば、それは埴原氏 ...
もっと読む
「弥生革命」があった?
「弥生革命」という勇ましい表現があった。たしかに生産様式の革命的変更があったことは間違いない。しかしそれが日本民族を形成する人種の変更を伴ったのか、もっと率直に言えば半島からの渡来人がそれを担ったのか、半島からの渡来人=弥生人と考えてよいのかという問題であ ...
もっと読む
日本人の起源は4段階ある
目下の感想。日本人の起源は4段階あると考えるべきだ。①まずは、旧石器時代に始まりBC3千年頃の山内丸山でピ-クを迎える、北方系の古典縄文人、②その後、埴原が渡来人VS縄文人という形で提起した「縄文人」の時代。③おそらくそれより古くから始まったと思われる、水田 ...
もっと読む
「小山修三説」の研究
1978年、小山修三らは日本地図の上に32×32kmのメッシュを置いて、縄文の時代ごとの遺跡数を集計した。小山は、オーストラリア先住民の人口変動についての研究を行った実績があり、このときの経験から作り出した独自の推計法を元に地域別人口の推移を推計した。この結 ...
もっと読む
日本古代史、とんでもないところに嵌った
とんでもないところに嵌った。日本の古代史と日本人起源論は、日本列島論をはるかに上回る魑魅魍魎の世界。アマチュア歴史学者がひしめいている。とてもうかつにものをいえるところではない。とは言いつつ、それだけ面白い世界でもある。ここ数日の記載は、寝言と聞き流して ...
もっと読む
本土人は朝鮮人の末裔?
今度の記事で衝撃なのは、アイヌと琉球人が近縁だという話より、本土人が琉球人より朝鮮人に近いということだ。琉球人を封印された原日本人とすれば、現在の本土人は原日本人ではなく朝鮮人の由来ということになる。自分のルーツが何なのかは、実はどうでもよい話だ(嫌韓ネ ...
もっと読む
原日本人というべきだろう
なお「縄文人」という概念には注意が必要であろう。渡来人がやってきたとき、そこに先住していた人々ということであれば、原日本人と呼ぶほうが適切である。中南米の先住民(インディヘノス)はコロンブスが名づけたごとくインド人(インディオ)ではなかったのである。縄文 ...
もっと読む
ゲノム解析で判明: 本土人の成り立ち
この記事は紙面の下1/3を埋める大きな記事である。見出しだけで5本もある。さらに図が四つ。さらに「1塩基多型」を解説したミニコラムが挿入されている。まさに情報てんこ盛りだ。間宮記者の書いた文章が1/3その半分がリード、残りは研究者へのインタビューとなってい ...
もっと読む
日本人の起源説が覆された
日本人の起源説が覆されようとしている。沖縄の人とアイヌ民族は同根だというのだ。たしか半年ほど前に、日本人のルーツの問題を取り上げて、日本人のルーツは基本的には中国南部に由来すると書いた覚えがある。もちろん大本は他のアジア系人種と同じくシベリアから南下した ...
もっと読む
日本財界から見た「重慶モデル」
西部地域の経済発展センターを目指す「重慶モデル」 張紀潯 日本重化学工業通信社「アジアマーケットデビュー」 この記事は作成日時が記載されていない。内容から見ると2009年半ばに書かれたものと思われる。重慶モデルが注目され ...
もっと読む
「重慶モデル」の目指したもの
習近平体制が発足するのにあわせ、その目指すべき経済モデルが注目される。 そのありようを示唆する一つのこころみとして、習近平の右腕と目された薄熙来による「重慶モデル」がある。24日の赤旗によると、重慶モデルは三つの柱からなる。 1.毛沢東の文化大革命の復活 ...
もっと読む
三韓征伐は西暦369年前後
以前、安本美典さんの「神武東征」を読んですっかり信者になってしまった。安本さんの説は、天皇の在位が長すぎるということに尽きる。在位期間がはっきりしている後世の天皇と比べると数倍の長さだ。これを常識的な長さに縮めると、神武天皇の即位は西暦300年前後だ。た ...
もっと読む
なつかしのレイボヴィッツ
youtubeに誰かがレイボヴィッツ・ロイアルフィルのベートーヴェン交響曲全集をアップしてくれた。しかもAAC195kbpsという飛び切りの音質で。「音色は今なお古さを感じさせない」とよく言われるが、それどころではない。RCAのダイナグルーヴ録音の精華だ。高校三年のとき ...
もっと読む
宮本百合子の川端康成批判
青空文庫で川端康成の作品を探したが、「有がたうさん」どころか、何も載っていない。代わりに宮本百合子の川端批判があった。「東京朝日新聞」の 1932(昭和7)年1月28~31日号に載ったものらしい。一九三一年は、日本をこめて資本主義世界の一般的経済恐慌が、金融恐慌にま ...
もっと読む
誰が破りし恋ぞ、 詠み人にあらで
書評欄のもう一つは 森善真 著 「啄木の親友 小林茂雄」という本の、望月善次さんによる書評小林の名を多くの人に知らしめたのは、「一握の砂」のなかの近眼(ちかめ)にておどけし歌をよみ出(い)でし茂雄の恋も悲しかりしかという歌だそうだが、その自家本に、啄木の妹、 ...
もっと読む
誰が破りし恋ぞ、 詠み人にあらで
書評欄のもう一つは 森善真 著 「啄木の親友 小林茂雄」という本の、望月善次さんによる書評小林の名を多くの人に知らしめたのは、「一握の砂」のなかの近眼(ちかめ)にておどけし歌をよみ出(い)でし茂雄の恋も悲しかりしかという歌だそうだが、その自家本に、啄木の妹、 ...
もっと読む
「有がたうさん」という不思議な映画
昨日たまたま、寝しなにテレビのスイッチを入れて、思わず映画に引きずりこまれた。「有がたうさん」という不思議な映画で、山田洋次のお勧めということでテレビにかかったらしい。途中からなので、まったくそういう背景は分からなかったが、とにかく絵がなつかしくて見始め ...
もっと読む
生命(いのち)さえほめ殺されき
本日の文芸欄はなかなか面白い。一つは安久津英 著 「方代を読む」 の中野和子さんによる書評ほいほいと ほめそやされて 生命さえほめ殺されし人がありたりこの歌の作者が山崎方代という人。昭和16年に召集され、台湾、シンガポール、ジャワ島を経て、チモール島で戦傷し野 ...
もっと読む
プレヴィン・コストラネッツのラプソディ・イン・ブルー
「ラプソディ・イン・ブルー」と書いてあるから、日本人の方だろう。youtubeにプレヴィンのピアノ、コストラネッツ楽団のラプソディ・イン・ブルーをアップロードしてくれている。アップロードの音質もすばらしいが、やはり原音がよいのだろう。現役盤に負けない音だ。この録音は ...
もっと読む
福原真志さんの「裸婦」です
先日お亡くなりになった福原真志さんの「裸婦」です。絵の迫力に圧倒されました。青が良い。行きつけのバーに何年も飾ってもらっていたのですが、扇情的なのでしょうか、嫌がる客も結構居たそうで、マスターもがんばったらしいのですが、ついに撤去されました。手持ちのデジカ ...
もっと読む
高見順を知っていますか
ビルマ情報ネットワーク(BurmaInfo) というサイトに 高見順を知っていますか?(2005年11月25日配信) という文章がある。田辺寿夫さんという方が書いたものだ。 すこし紹介しておく。 高見順という作家がいた。1907(明治40)年福井県三国町生まれ。1965(昭 ...
もっと読む
高見順がチャプリンを罵倒
恥ずかしながら知らなかった。最近は小説などトンと読まぬが、高校時代は高見順は大好きな作家の一人だった。浅草モノの本を片手に六区の裏通りをほっつきまわったこともある。赤旗で日本チャプリン協会会長の大野裕之さんがチャプリンのエッセイを書いている。その中の一節 ...
もっと読む
ヴァントのベト7,8がすごい
ヴァント・NDRのベートーベン7番、8番を聞いた。クライバーで決まりと思っていたが、世の中広い。最初はごつい演奏でなんだと思っていたが、聞いているうちにすごいことになってきた。セルとクリーブランドを想い起こしたが、すこし違う。なんと言っていいかわからないが、と ...
もっと読む
輸出減少の原因は生産の海外移転
「検証 超円高」は、不況・デフレ・円高の三社関係についてイマイチすっきりしないまま、円高の下で大企業が何をしているかという問題に移ってしまった。ただ今日の記事でわかったのは、輸出減少の原因が円高でも、中国問題でもなく、生産の海外移転によるものだということ ...
もっと読む
購買力平価と為替レート、30年間の動き
http://stats.oecd.org/Index.aspx?datasetcode=SNA_TABLE4#から拾った数字。日本のPurchasing Power Parities (PPPs)の推移。1ドルの使いでが何円くらいかという数字。'83 217円 '88 195円 '93 183円 '98 166円 '03 1 ...
もっと読む
「購買力平価」で円高の原因が分かる
購買力平価というのが良く分からない。OECDで出している統計だから、心情的にはドルを基準としているのだろうと思う。アメリカ人になったつもりでこの数字を見なければならない。たとえば外国へ行くとする。現金で払う機会は、タクシー、食事、コーヒー、ビール、ミネラ ...
もっと読む
ツェムリンスキの名前は憶えておいたほうがよい
アレキサンドル・フォン・ツェムリンスキの名前は憶えておいたほうがよい。名前はご大層だが、実態はどこの馬の骨とも分からぬユダヤ人。シェーンベルクの義理の兄だが、シェーンベルクほどに世渡りは上手くなかった。ベルク、ウェーベルンをふくむ新ウィーン楽派の仕切りを ...
もっと読む
「検証 超円高」を読む その2
2回目は投機筋が円を買う理由。今宮謙二先生がこの連載にかかわっているようだ。三つが挙げられている。1.経常収支貿易収支は赤字構造化したが、所得黒字が増えて経常収支を押し上げている。日本は約10兆円(1千億ドル)の黒字、これに対しアメリカが5千億ドル、EU ...
もっと読む
棄権 小選挙区制のもう一つの問題
小選挙区制度の下で、自民党は4割の得票率で8割の議席を確保した。これ自身も問題だが、実は棄権率の大幅上昇のほうがはるかに重大な問題ではないだろうか。4割という数字は、それほど低くはない。決選投票制のない大統領選挙なら勝利できる。しかし各種世論調査では自民 ...
もっと読む
「検証 超円高」を読む その1
赤旗で「検証 超円高」というシリーズが始まった。1.円高は購買力平価との比較で決まるまず眼を引くのが、円高のもう一つの定義、購買力平価との比較である。これまで円高といえば、一日前、1ケ月前、1年前という風に、傾向でみることが多かったが、赤旗では購買力平価と ...
もっと読む
株価が上がって円が下がる
株価が上がって円が下がるこの奇妙な現象を、エコノミストはどう説明するのだろう。円高→デフレ→不況の図式で展開してきた人々にとってはなんとも説明に窮するのではないだろうか。たぶん、もう説明なんか拒否するだろうね。「エコノミストは経済学者じゃない」なんてね。日 ...
もっと読む
一番の内憂はあんただ
米倉会長が記者会見で、「日本は内憂外患の状況にある。山積する重要政策課題をどのように解決するのか」が問われていると述べた。一番の内憂はあんただ。 ...
もっと読む
「おお友よ、このような音ではない!」 自民党回帰について
おお友よ、このような音ではない!ベートーベンの第9交響曲の合唱の歌いだしの文句だ。今度の選挙結果にぴったり当てはまる。今回の選挙の特徴は二つあると思う。一つは、財界・メディアとアメリカがさまざまな手練手管をもちいて、とりあえず勝利したということである。彼 ...
もっと読む
子供の神様 クレンペラー
「ロザムンデ」を聞いて、「真夏の夜の夢」を聞いて、本当にぶるぶる震える。21世紀のこの世に居て、お祭り小屋を覗いているような気分になってしまうのだ。お尻はわずかな月の光が頼りの闇夜。突っ込んだ肩から先はまばゆいばかりのろうそくの明かり。こんなにもくっきりし ...
もっと読む
小水力発電はなかなか難しい
森林総合研究所が高知県仁淀川の上流地域で小水力発電のシミュレーションを行った。おそらく熊野川水系と並んで、水量の安定的確保には最も適したところであろう。小水力発電は、100KW以下の出力の発電施設で、基本的にはダムを作らない。これまでの100KW以上の発電規 ...
もっと読む
セザール・キュイについて
昔から、ロシアのマイナー作曲家は気になる人々である。 マイナーといっても、ではメジャーとは、といわれると案外いないもので、チャイコフスキーにムソルグスキー、ボロディンにリムスキー・コルサコフ、すこし下ってラフマニノフ、さらにショスタコービッチにプロコフィ ...
もっと読む
ドイツ銀行関係、一つにまとめました
ドイツ銀行関係、一つにまとめました日本には類似の銀行がないために、なかなか想像がつきません。えげつなさにおいてはかつての住友銀行とか三和銀行を思い浮かばせますが、もともと三井・三菱みたいなところが住友風にやり始めたところは想像を絶するものがあります。そこ ...
もっと読む
ドイツ銀行の摘発の背景は?
2012.12.13 ドイツ銀行の摘発の理由 整理して一本にまとめました Ⅰ. ドイツ検察当局がドイツ銀行の一斉捜査に入った 出勤途中のラジオで聞いた。衝撃のニュースだ。ネットでもまだほとんど情報がない。午前10時現在の情報をとりあえず紹介する。 結局、NH ...
もっと読む


