この数日間、挫折に次ぐ挫折。
MZ Rh-1
引き出しをかき回していたら、MDウォークマン(MZ Rh-1)がでてきた。最後のMDプレーヤーで、そもそも吸出しのためにだけ買ったものだが、すぐ飽きた。
タグがつかないので入力しなければならなかった。
当時はハードディスクの容量やCPU能力、メモリーの関係で入れてMP3に変換しなければならなかった。
しかしこれらの問題が解決した今、ATRACのままで格納・再生できるのではないかと思ったのである。曲名はコピー機で曲名メモをコピーし、フォルダーにJPGで突っ込んでおけば、とりあえずは良いということだ。
そこで張り切って仕事を始めたのだが、これが悪戦苦闘、挫折に次ぐ挫折。
ずっとそうなのだが、ソニーはコンシューマーいじめに快感を感じているらしい。
離婚した旦那に息子の書類の印鑑貰いに行ったら、難癖つけられて、挙句の果てに断られたようなものだ。「あんたの子でしょ!」
相変わらず、気取って商売している。離縁してよかったなと今しみじみと思う。

多分だめだと思いつつ、本日最後のチャレンジをかける。
問題は
① 多分、今のアプリケーションではMZ Rh-1を作動できないということ。
②より根本的にウィンドウズ10 の64bit バージョンがMZ Rh-1を認識しないこと。
③ バッテリーチャージができないため、単独での立ち上がりが不可能だということ。
の3つだろうと思う。

まずアプリの問題だが、ソニーのサイトではMZ Rh-1を動かすソフトとして使われてきたソフトが配布中止となったと書いてある。
ただしその後継ソフトでも細工をすれば動くようになるという説明があったのでダウンロードして動かしてみた。
動かない、というよりMZ Rh-1を認識しない。USBを差し込んだ時にカチンという音がするのでハード的には認識したのだろうが、それっきりだ。

ついで、配布中止となった旧ソフト(X-アプリ)が手に入るというので、そこのサイトからダウンロードしてきた。すごく時間がかかるので不安になるが、最終的には問題なくダウンローでできるし、インストールもできる。
これは良さそうかなと思ってアプリを始動したが、MZ Rh-1を認識しないというのは同じだ。

ということで、操作アプリの問題ではないということが分かった。ウィンドウズ10がMZ Rh-1を認識しないということが根本問題だ。MZ Rh-1の側から言えば、ウィンドウズ10の上で動くためのドライバーが欠如しているということだ。

実はもう一つの不安がある。MZ Rh-1はUHBからの充電のはずなのに、UHBを差し込んでもまったくうんともすんとも言わない。そこにはもっとハード的な問題があるのかも知れない。

とりあえず不安を抱えながらも、後者の問題は脇においておいて、ウィンドウズにどうやってMZ Rh-1を認識させるかという問題である。
ウィンドウズの旧バージョンでは認識できたのに、バージョンアップしたら認識できなかったと言うなら、ウィンドウズがMZ Rh-1を認識するプログラムを抜いてしまったということになる。(あとになってわかったのだがウィンドウズは認識はしていたのである。しかしドライバーがないから動かせなかった)

問題の“削除”はウィンドウズ7から8へのバージョンアップの時に起きたらしい。したがって7→8の“逆”差分を探してそれを復活させればよいということになる。
とすれば、これはウィンドウズの側の問題だ。それはどこにあるのか。(後からわかったのは、そのドライバーがX-アプリに内蔵されていたということである)

これについての回答がいくつかネット上に挙げられている。
正直言って、ここが難しくてここで挫折している。

というのが8月18日午前10時半の状況だ。

Kyoro's Room Blog というページに「Hi-MD Walkman MZ-RH1をWindows 8で使用する」という記事がある。要旨は以下の通り。
① ウィンドウズ10はHi-MDだけは認識する
MZ-RH1をUSBポートに接続した状態で、最新版のx-アプリ(Ver.5)をインストールする。
Hi-MDモードでは、標準のUSBマスストレージクラスドライバが自動的にインストールされ、PCからはリムーバブルディスクとして認識された。x-アプリの「機器への転送」は可能であった。
② 通常のMD(Net MDモード)は認識しない
しかしHi-MDのディスクを抜いて通常のMDに入れ替えると、まったく認識されなくなった。
デバイスマネージャを開いてみると、ドライバがインストールされていない状態となっていた。
③ ソニーは爆弾を仕掛けた
x-アプリは、ウィンドウズ8以上でNet MDドライバーをインストールさせないようにプログラムを書き換えられている。(8以上と言うより64bit OSを拒否しているのかも知れない)
④ 書き換える前のプログラムは手に入らないか→入る!
爆弾ソフトはウィンドウズ8が開発されたあとに作られたものである。ということは7時代のx-アプリにはこの爆弾は仕掛けられていないはずだ。
であれば、それに戻せばいいことになる。
④ ファイルの抜き出し
まずウィンドウズ7の搭載機を探す。そこからインターネットでx-アプリ(Ver.5)をダウンロードし、インストールする。
つぎにプログラムの一覧を開いて"C:\Program Files(x86)\Sony\x-APPLICATION NetMD Driver\NETMD760\"というフォルダを探す。ここにNet MDのドライバが入っている。
このフォルダを丸ごとコピーする。
⑤ \NETMD760\ の移植
コピーしたフォルダーをマイコンピュータに持ち込む。
デバイスマネージャから「ドライバー ソフトウェアの更新」で読み込ませる。(この部分理解不能)
MZ-RH1をUSBポートに接続し、Net MDモードに設定する。(この部分、理解不能)
⑥ようするに何をしているのか
このKyoroさんのサジェスチョンは、途中まではとても親切だが、最後の肝心の2段階が理解不能だから、結局ものの役には立たない。
エクスプローラーでC:\Program Files(x86)\Sonyまでたどると、そのフォルダーに\x-APPLICATION NetMD Driverはない。当然その先もない。これでは機械が動くはずがない。
だから\x-APPLICATION NetMD Driver\NETMD760という階層を作るしかない。そして\NETMD760フォルダー内にNETMD760.inf というファイルを突っ込むことになるのだろう。

これで朝から4時間を無駄にした。
ただNetMD Driverというのを組み込めるかどうかの問題だというあたりはついてきた。
これからはこれに的を絞って攻めて見ることにする。

きゅうこ かあちゃんの秘密基地 が、もっとも頼りになった。
3つつの難関がある。一つはドライバーを探して置き場所を作ることだ。
次は、デバイスの接続口を探すことだ。そしてもう一つは、ドライバーを組み込むのだがその際にガード破りをすることだ。
これがドライバーだ。きゅうこさんの教えてくれたものだ。

ドライバ
この絵の下の方、“NetMD MZ-RH1 and later”を左クリックすると自動的にダウンロードが始まる。デスクトップに解凍し、フォルダー内のすべてのファイルを、C¥programfiles86¥sony¥x-APPLICATION NetMD Driver ¥NETMD760 ¥  につっこむ。¥x-APPLICATION NetMD Driver ¥NETMD760 ¥は自分で作成することになる。

ついでデバイスの在り処だ。これはデバイスマネージャーの一覧表を開いた状態でMDのUSBを刺すと、デバイスマネージャーに赤く映るのでよく分かる。ここをクリックすればドライバーの更新が可能になる。(ここを写真に落とすのを忘れた。今となってはあまり鮮明には覚えていない。)

3つ目が素人にはすごい難関なのだが、親切なページがあって指示通り進めばスラスラといけてしまう。
ただしウィンドウズ10といえども日進月歩、書いてるとおりには行かないところもある。ネットで変更を検証しながらの作業になる。“スクリーン”のところはまったく変わっているので、ネットの他の記事で見ながらやることになる。
なおパソコンを切る操作もあるので、かならずページを印刷してから作業を開始しなければならない。
この2つのサイトの援助で、ついに2日間の悪戦苦闘が終わりを告げた。

MDは動き始め(電池なしに)、ソフトはMDを認識し、曲を吸い込み始めた。まだこの後も作業は続くが、これから学習会の講師で出かける。その後はお酒が入るから、続きは明日だ。

とりあえず、小さく、自分だけに、「ばんざい!」(18日午後5時)

追加(8月15日)
吸い出した音は、細工をしない限りATRAC ファイルで出てくる。拡張子は .oma となっているが中身はATRACだそうだ。
それでXファイルで聞いても意味はないので、なんとかfoobarで聴きたい。
ネットでfoobarでATRACを聴く方法と入れて検索した。
foo_input_oma.dll というプログラムをfoobarのcomponent フォルダーに入れればいいらしい。foo_output_oma でなくていいのかなと首を傾げつつ入れた。これでしっかりと再生できる。
電脳スピーチ blog(作者)によると、

まず、このコンポーネントを導入すると、起動が遅くなります(他にもいろいろと遅いですが)。 
というのも、このコンポーネントは起動時に SMLE の初期化処理を行いますが、SMLE は初回の初期化に若干時間がかかりますので、導入すると foobar2000 の初回起動に時間がかかるようになるのです。 
ですので OMA を使う予定がないのに、コレクション的に(foobar2000 での再生可能形式を増やすだけの目的で)導入するのは、全くお勧めできません。

となっているので、気になるようならコンポネントから一時的に外してデスクトップにおいておく手もあるかも知れない。

追記 
に続きます。