ニューロチップとは という記事がとてもわかり易くて手抜きのない文章です。その要約を紹介します。
ニューロチップとは
ニューロチップとは、集積回路を組み込んだ半導体チップ(LSIチップ)のことです。
ニューロチップとは、集積回路を組み込んだ半導体チップ(LSIチップ)のことです。
人の脳や目の情報処理の手法を元に開発されたことから、ニューロチップと呼ばれるようになりました。
ニューロチップは、人間の脳の神経回路網を真似して開発されています。
ニューロチップは、人の脳のように蓄積されたデータをそのまま結果として返すことが出来ます。
ニューロチップは、関連する情報と不要な情報を切り分けることが出来ます。だから情報は整理された上で蓄積されることになります。
このため演算回数が少なくなり負担が減ります。また、消費電力も圧倒的に減ります。
それ自体がニューロコンピュータのために開発されているチップで、二重の意味でニューロなのです。
ニューロコンピュータとは
ニューロチップを使用したニューロコンピュータは、従来のコンピュータとは根本的な原理から違っています。
従来のコンピュータは「ノイマン型」と呼ばれています。そこではメモリが0と1で構成された情報をCPUに送り、CPUが順番に受け取った情報を基に計算を行います。演算結果はメモリに送り返されます。
つまり、「メモリ」と「CPU」は役割を分担しており、計算はCPUのみが行います。
これに対しニューロコンピュータは、ニューロチップ内にあるニューロンそのものが情報を蓄積し、計算を行うのです。
つまり、メモリがAI化するのです。
ニューロチップの開発競争
2012年にインテル社がニューロチップの元型となる独自の設計を公開しました。
2013年にはスイスのチューリヒ大学とスイス連邦工科大学チューリヒ校の研究チームがニューロチップを開発することに成功しました。
2014年になると、IBM社が独自のニューロチップを開発、さらに工場生産が可能な状態にまで精度を高めました。
下の図は去年の日経新聞に載ったものです。ここには清華大学の名は出てきません。当然ながら日本の名前も出てきません。
ニューロチップの注目される理由
ニューロチップはニューロコンピュータと連動していますが、それはさらにニューロマシン(人の脳を手本とした機械)と連動していきます。それがAIやIoT製品と呼ばれるものです。
「家庭内ロボット」「スマートフォン・タブレット」「車」「産業用ロボット」「産業用ドローン」などでの活躍が期待されています。