鈴木頌の発言 国際政治・歴史・思想・医療・音楽

AALA関連記事は「aala_newsの編集日記」http://blog.livedoor.jp/aala_news/ に移りました(6Nov.2023) 中身が雑多なので、右側の「カテゴリー」から入ることをお勧めします。 「ラテンアメリカの政治」(http://www10.plala.or.jp/shosuzki/ )がH.Pで、「評論」が倉庫です。「なんでも年表」に過去の全年表の一覧を載せました。

タグ:ザスーリッチ

下記が本ブログにおける本日現在での、「社会理論(社会主義・哲学をふくむ)」ジャンルの全記事です。2011年5月にこのブログを開始して以来、約8年にわたって書く続けてきたものです。
このジャンルだけで約300本あります。あまりに膨大でリンクを貼ることはできません。ブログの検索窓に記事名を突っ込んで検索してください。
「社会理論(社会主義・哲学をふくむ)」ジャンルの全記事を、とりあえず10項目に分けてみました。
記事名だけでも膨大になっているため、3部に分けます。



Ⅰ マルクスの読書ノート…哲学・運動論

Ⅱ マルクスの読書ノート…経済学


以下は次記事

Ⅲ ヘーゲルの読書ノート

Ⅳ ヘーゲル以前の読書ノート…哲学

Ⅴ ヘーゲル以前の読書ノート…経済・社会学

Ⅵ マルクス以後の読書ノート…社会主義

Ⅶ マルクス以後の読書ノート…哲学

Ⅷ マルクス以後の読書ノート…経済学

Ⅸ 日本人著作の読書ノート

Ⅹ 私の試論





Ⅰ マルクスの読書ノート…哲学・運動論


経済学批判要綱から「労働力能」に関する抜書き
2018-12-17 13:46:15 

弁証法と戦闘的唯物論
2018-11-17 23:13:59 

マルクス主義の本質は欲望の不可逆的発達
2018-07-06 23:17:03 

経哲第三手稿 「ヘーゲル弁証法および哲学一般の批判」を熟読する
2015-08-02 21:20:38

マルクスはヘーゲル弁証法の乗り越えに失敗した?
2015-07-29 23:56:03

あ らゆる哲学の最後の言葉
2015-07-28 20:36:56

エンゲルスの「真理と誤謬」
2015-07-20 17:14:55

「共産党」はマルクスの衣鉢を継ぐ党名
2015-01-18 01:16:26
パリ・コミューン前の政治地図
2015-08-21 23:20:42

パリ・コミューンは一般化できない
2015-08-21 23:05:17

「フランスの内乱」の国家論は鵜呑みにはできない
2015-08-17 22:09:01
パリ・コミューン 経過表
2015-08-15 13:20:22

ザスーリッチへの手紙の“本筋”
2012-08-11 12:17:49

協同組合的生産と共産主義的所有
2012-08-10 16:57:42

「結合した労働」は労働者階級への帰依?
2012-08-03 23:13:35

オウエンの洞察
2012-03-08 17:37:24

結合した社会による生産
2012-02-16 17:12:52

信用制度は未来はどうなるのだろう
2012-01-14 20:10:06

エコノミーは“節約学”の意味
2012-01-14 14:59:07

人間こそが人類にとっての固定資本
2012-01-13 17:00:42

過剰生産を止める方法
2012-01-07 13:23:15

資本主義の歴史的性向
2011-11-29 16:17:11

自由貿易と雇用とはトレードオフしてはならない
2011-11-14 12:48:48

鹿が水を求めて鳴くように
2011-11-08 23:29:45

貨幣恐慌は恐慌の原因ではない
2011-11-08 22:53:49

「純粋な貨幣流通の諸法則」とエネルギー保存の法則
2011-11-08 22:20:43

なつかしの共産党宣言
2011-10-11 22:38:12

資本はブルジョアの富の一部に過ぎない
2011-09-06 17:33:31

対外貿易の文明化作用
2011-08-29 17:39:28

マルクスは「ここから出発するしかないんだ」と言っているだけ
2011-08-26 16:32:17

マルクスの銀行・商人批判
2011-08-22 12:11:12


Ⅱ マルクスの読書ノート…経済学

「労働価値」と「剰余価値」
2018-12-24 20:21:33 

資本論のさらなる展開に向けて…研究者に期待したいこと
2018-12-22 11:06:59 

「剰余価値」という言葉の始まり
2018-12-18 10:36:54 

「資本論」成立史 年表
2018-12-16 22:03:06 
中期マルクスの二つの隘路
2018-12-13 16:46:07 

資本論後のマルクス
2018-12-02 19:54:07 

宮川論文 補遺
2017-08-28 17:37:37 

宮川彰さんの「マルクス再生産論の形成」を読む 5
2017-08-26 22:56:18 

宮川彰さんの「マルクス再生産論の形成」を読む 4
2017-08-26 13:58:43 

宮川彰さんの「マルクス再生産論の形成」を読む 3
2017-08-24 22:02:09 

宮川彰さんの「マルクス再生産論の形成」を読む 2
2017-08-24 13:34:59 

宮川彰さんの「マルクス再生産論の形成」を読む 1
2017-08-23 19:06:49 

市場価格は生産価格をつねに上回るはずだ
2017-08-21 16:37:10 

櫛田さんの「労働力価値内在説」への感想
2017-08-17 21:27:32 

櫛田論文を読む 労働力再生産過程の位置づけ
2017-08-16 20:48:59 

櫛田豊さんの論文を読みはじめる
2017-08-16 11:59:15 

マルクスの恐慌論 不破さんの「新説」 続き
2017-08-04 20:21:48 

マルクスの恐慌論 不破さんの「新説」
2017-08-04 18:23:33 

株式会社 資本機能からの所有の分離の意味
2016-08-09 17:32:55 

初期マルクスが労働価値論を拒否した理由
2016-07-30 12:35:21 

労働価値説 なまかじり
2016-07-29 16:46:36 

マルクス 「ミル第一評註」 のお勉強 その6
2016-07-27 16:00:09 

マルクス 「ミル第一評註」 のお勉強 その5
2016-07-27 15:38:10 

マルクス 「ミル第一評註」 のお勉強 その4
2016-07-27 15:09:05 

マルクス 「ミル第一評註」 のお勉強 その3
2016-07-27 15:07:58 

マルクス 「ミル第一評註」 のお勉強 その2
2016-07-27 15:05:12 

マルクス 「ミル第一評註」 のお勉強 その1
2016-07-26 17:24:18
転形問題論争 櫻井さんの講演から
2015-01-31 16:17:27

「転形問題」の安直な勉強
2015-01-25 23:06:51

大谷さんの最終講義 その5
2014-11-12 16:46:47

大谷さんの最終講義 その4
2014-11-10 17:21:09

大谷さんの最終講義 その3
2014-11-05 16:40:32

大谷さんの最終講義 その2
2014-11-05 12:58:47

大谷さんの最終講義 その1
2014-05-22 16:01:10

大谷さんの資本論草稿関連の初論文(82年)
2014-05-25 21:26:03

貨幣資本を核とする資本論第2部・第3部の結合
2014-05-25 20:45:31

ネットで読める大谷論文一覧
2014-05-25 14:53:00

これまで読んだ資本論第三部の文献
2014-05-25 14:35:36

三宅氏の大谷批判
2014-05-24 12:56:57

貨幣資本と現実資本 その2
2014-05-21 23:30:25

「資本論」第3部第1稿のMEGA版 紹介
2014-04-11 14:41:11

ユダヤ人は低利融資で成功した
2014-04-09 14:56:36

貨幣資本と現実資本 その1
2014-04-07 20:44:56

資本論における理論展開と歴史的考察の関連
2014-04-07 11:18:24

資本論第3巻 異同問題について
2014-04-04 16:14:51

資本論第3巻が分かりにくいわけ
2014-04-03 17:43:33

資本論第3部の斜め読み その5
2013-08-19 23:19:26

資本論第3部の斜め読み その4
2013-08-18 16:02:38

資本論第3部の斜め読み その3
2013-08-17 23:28:02

資本論第三部の斜め読み その2
2013-08-15 21:36:39

資本論第三部の斜め読み その1 
2013-08-14 22:59:38

有り余る生産力は諸個人の合体を欲する
2012-07-24 23:52:45

利潤率低下と労働の疎外
2012-07-24 11:59:38

利潤率低下を防ぐ手立て
2012-07-23 15:30:28

剰余労働がゼロでも利潤は存在?
2012-07-20 16:25:58

利潤率低下の法則は経済学上の大発見?
2012-07-19 17:05:42

剰余価値と利潤: 女性が母となるように
2012-07-19 15:44:20

利潤率低下の法則の「発見」
2012-06-01 18:05:15

生産過程の外部の諸制限
2012-04-12 17:13:12

金融危機は資本主義の「自浄作用」
2012-04-12 09:27:35

「要綱」への序説-経済学の方法
2011-07-13 16:31:59

「要綱」への序説-生産・分配・交換・消費
2011-07-13 11:59:01

「経済学批判要綱」 バスティアとケアリ
2011-07-13 11:06:19





マルクスの晩年の動きが今ひとつ見えなかったので、とりあえず年表化してみた。
資本論の第一部出したのが1867年。それから数年間は、国際労働者協会の会長としての仕事がかなり忙しかったようだ。
それが徐々に活動の場が狭まっていく。とくに普仏戦争とパリ・コミューンへの関与が必ずしも大方の支持を得ることができなかったようだ。
ハーグの大会をもって第1インターは事実上の開店休業に入っていく。ドイツで社会民主党(アイゼナッハ)が勢力を増したときは羽振りも良かったのだが、ゴータ大会でのラサール派との合同の後はドイツ国内でも影が薄くなっていく。
理論活動はその後も展開した。
これに宮川彰さんの作成した資本論第2部草稿の執筆年代太字で重ねておく。
エンゲルスによってまとめられた(ゴチャゴチャにされた?)第2部・第3部草稿の他にも、剰余価値学説史や、ザスーリッチ論文などがあるが、今回は調べ切れていない。あまり一生懸命やっている研究者もいないようだ。

1864 第2部草稿 第1稿執筆(65まで)

1865年1月 第3部「主要原稿」の執筆開始(66年12月まで)

1867 『資本論』第1巻ハンブルグで出版 

1867 普墺戦争。勝利したプロオシアはドイツ連邦を解体してオーストリアをドイツから追放。プロイセンを盟主とする北ドイツ連邦を樹立する。マルクスはこれを「プロレタリア闘争に有利な展望が開けた」と一定の評価。リープクネヒトとベーベルは帝国議会議員に当選。

1968 資本論第二部第2~第4草稿に着手(第2稿は70年まで、第3,第4稿は年内に執筆完了)

1869年 エンゲルスがマルクスの借金(浪費による)を肩代わりする。4年間で1862ポンドに達した。

1969 ベーベル、リープクネヒトらが非ラサール派の労組を組織し、社会民主労働党(アイゼナハ派)を結成。

1870 普仏戦争が始まる。マルクスは「フランス人はぶん殴ってやる必要がある」と(私的に)論評。

1870 エンゲルス、家業から解放されロンドンに居住。

1870 第1インター総務委員会第1宣言を書く

1871年

3月 パリコンミューン。『フランスにおける内乱』を執筆。

6月 パリ・コミューン支持に反発したイギリス人グループがインターナショナルから脱退。

1872年9月 ハーグでインタナショナル大会。マルクスはプルードン派と組んでバクーニン追放に成功。

1873年には肝臓肥大という深刻な診断。鉱泉での湯治を目的にドイツ国内の湯治場を巡る。

1875年2月 ラサール派とアイゼナハ派」(マルクス派)が合同して「ドイツ社会主義労働者党」が結成される。
ゴータ綱領批判(公表は91年): マルクスは「最悪の敵である国家の正当性を受け入れ、小さな要求を平和的に宣伝していれば社会主義に到達できるとしたもの」とこき下ろす。また「未来の共産主義社会の国家組織にも触れず、“自由な国家”を目標と宣言するのはブルジョワ的理想だ」と批判。
1876年 フィラデルフィアでインタナショナルの最後の大会。解散決議を採択。マルクスの公的生活はこれをもってほぼ終了。

1876年 草稿 第5,6,7稿に着手(いずれも80年に執筆完了)
第2部から書き直さないと第3部は書けないと悟ったマルクスは、第2部の書き直しに着手する。それが第5~第8稿
1877年 草稿 第8稿に着手(81年に執筆完了)

1878 エンゲルス、『反デューリング論』を発表。間もなく抜粋版として「空想から科学へ、社会主義の発展」が発行される。マルクスは第2篇経済学・第10章「批判的歴史から」を執筆。

1878年 チャンネル諸島で湯治。

1881年

3月 ザスーリチへの手紙(ドイツ語版)が出版される。

夏 妻イェニーとともにパリの娘の元を訪問。帰宅後イエニーが死去。

1881年 草稿第8稿を脱稿。その後当初の目的だった第3部の書き直しには着手せず。

1882 この年も旅行を繰り返す。

1883年

3月14日 マルクス、ロンドンの自宅で病死。享年 64 歳。
E・H・カーは
マルクスはインタナショナルのハーグ大会の後も10年余りを生きていたが、その間は大して目立ったことはない。それは老衰の時期であり,不健康と無能力とが増した時期である。
と書いている。それまでの一心不乱の人生に比べれば、それも半分はあたっているのかもしれない。



1885 『資本論第2巻』が発行される。

1886 エンゲルス、『フォイエルバッハ論』

1891 社会民主党『エアフルト綱領』

1894年 『資本論』第 3 巻が出版

1895 年 エンゲルス死去


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