作家 本間龍さんの談話
見事に本質を切り取った記事だ。
高橋氏が一件15億の公的資産(公式スポンサー権)を5億、あるいは2億8千万で売り飛ばしたというのが最大の問題だということだ。
おそらく15億という相場は彼らの間では公然の常識であったはずだから、それを3億で売るのは度を超えた不当廉売で、明らかな背任行為(横流し?)である。軍隊の補給品を横流ししたようなものだから、重窃盗罪にも相当する。
いずれにしても立派な国家犯罪だ。
一方で、横流し品を3億で買った側は、才覚や経営努力の枠を超えた犯罪行為(故買?)と認定される。そのために賄賂という手段を使えば、そこに贈賄・収賄というもう一つの犯罪が発生する。
しかし論点を拡散させたり、移動させたりしてはいけない。
問題は一件15億円の物件が何件あって、そのうちの何件が汚染されているか、その総額はいくらになるのか、それらは回収できるのか、ということだ。
盗んだ資産を、彼らが収賄・贈賄その他の形でどのように山分けしたかは、主要な問題ではない。
彼らは同じ穴のムジナである。
しかしムジナにも長幼の序がある。穴の一番奥に潜り込んでいる大将を引きずり出さなければならない。