いつ載るか、いつ載るかと思っていたら、本日の赤旗文化面に載った。
柳原白蓮。
美女シリーズの何番目になるかな。
やんごとない点では別枠だ。なにせ大正天皇の従兄弟という雲上人。
この人の戦後まもなく作った歌が数種載せられている。

夜をこめて
板戸たたくは風ばかり
おどろかしてよ吾子のかへると

英霊の生きてかへるがありといふ
子の骨壷よ振れば音する

この犠牲が世界平和の道しるべ
わがをとめ等よ泣くのでないぞ

人の世にあるべきものか原爆の
いくさは遠く根の国へゆけ


いい歌だ。
スローガン的な言葉を、正面から受け止め、我がものとし、激しく表出している。それが浮いてこないのはなみなみならぬ技法であろうが、それ以上に、言葉をがっしりと受け止めるだけの内実が感じられる。
まさに気高さを感じさせる歌である。

日本の文壇では、ともすれば敬遠される資質であろう。
いくさは遠く根の国へゆけ
は、まことに素晴らしい。