統合失調症にかかりやすい気質というのがあって、人間のおよそ3割がこれらの気質に関係する遺伝子を有しているという説もあります。(昔なつかしいクレッチマー分類でしょうか)

と書いた続き。

人間の3割が統合失調の素因を有しているという話だが、これはだいたい血液型の頻度に相当する。
人がA、B、O、ABのいずれかになる頻度は3割前後だ。
むかし、誰かが胃がん(スキルス)になるのはA型が多いと言い始め、しまいにはカルテを引っ張りだして調べたことがあった。当然のことながらそれは空振りに終わったが、彼はその後も持論を変えなかった。
若い女性で、A型で、「しかも美人が多い」というのが彼の持説であった。
そのうち誰かが統合失調と血液型について調査するかもしれない。

むかし、カッパ・ブックスで「心理学」について解説した本が出て、そのなかでクレッチマー分類について説明していた。
これによると、分裂病型性格というのは、クソ真面目で人付き合いが下手で、内にこもるみたいなことが書いてあったように思う。

これは能見正比古の「血液型人間学」のA型性格と類似している。と言うより能見はクレッチマーの分裂病性格の記載をA型に、てんかん気質をO型に、躁うつ気質をB型に援用したのではないかとも思われる。

ただ血液型がこのように比較的均等にバラけるのは日本の特徴であって、これは日本人が樺太から来た縄文人と、長江下流域から朝鮮半島を経由して渡来した弥生人の混血であることを反映している。

古畑種基らの研究によれば、Aは東北地方、Bは関西から西で卓越しているという。世界的に見ればA型というのは少なくて、これだけA型が多い民族は珍しいのだそうだ。

今ではゲノム分析とかでもっと精緻な研究が行われているのだが、この古畑らの結論は基本的には覆されていない。

ただ一方で、統合失調症の発症頻度については民族間の差を認めないという報告もあるから、両者は別の染色体の上に乗っかっているのかもしれない。おそらく統合失調に関わる遺伝子は、変異の少ない遺伝子の中でも人類の発生近くまで遡るような「古い層」にあるのではないだろうか。

縄文人も、少なくとも中石器時代にまでさかのぼって分化した人種ではないか。その後はA型優勢の血液型構成を持つ人種は駆逐されている。

それが日本列島という相対的に隔絶された状況のなかで生き残り、弥生人と混交したというストーリーが予想される。

したがって、その生き残りとしてのA型人間には、巨大な数で調べれば(明治以前にさかのぼって)、なにか特徴があるかもしれない。