無差別殺害がさらに激化
ヤンゴン市民は軍事弾圧を恐れ街から逃げ出している
3月17日 The Straights Times
1.医学生ハインの死
2.国連大使への死の脅迫
学生の母親はフェイスブックのビデオクリップで訴えた。「彼らに今すぐ私を殺させてください、息子の代わりに私を殺させてください。私はこんなことを、もう受け入れることができません」
白い白衣を着た仲間の医学生を含む会葬者は、「私たちの革命が勝たなければならない」と唱えた。
2.国連大使への死の脅迫
今ミャンマーは、軍が2月1日にクーデターを起こして以来、混乱のさなかにある。国際的非難はさらに高まりつつある。
これに対し、軍事評議会(フンタ)は国連大使を反逆罪で起訴した。彼が市民的不服従を奨励し、国際社会の制裁を求めたからだ。
フンタは軍の運営するテレビ局でこのことを発表し、「この軍事裁判では死刑判決が下される可能性が在る」と恫喝した。
国連大使はメディアに「起訴されたことを誇りに思っている」と述べた。
そして「将軍たちは連日、反逆行為を繰り返している。自分たちが欲しい物を、自分たちのために取り、国民の権利を否定し、反対する人々に危害を加えている」と付け加えた。
3.各地で住民への一斉弾圧
現地からの報告によれば、軍は戒厳令を敷き、ヤンゴンなど5つの町に出動した。
ヤンゴン郊外の労働者街ラインタリヤールでは、多くの住民が着の身着のまま、バイクとトゥクトゥクで逃げだしている。
軍は街の入り口を封鎖して厳しい検問を行っている。地区の医師は、「この地域にはまだ治療を必要としている負傷者がいる」と語った。
国際人権グループの責任者マシュー・スミスはツィッターでこう述べている。
スマホのインターネットが完全に遮断されたため、情報の確認が困難になっています。WiFiはほぼ完全にアクセスできなくなりました。軍事評議会の報道窓口にコメントを求めましたが、電話に出ません。
4.労働者に攻撃が集中しつつある
5.現地中国機関の対応
戒厳令が発せられたヤンゴン工業地帯では、多くの市民が逃亡しつつある。
「ここは戦場だ。どこでも銃撃している。住民は恐れて戸外に出ない」と労働組合活動家はいう。
14日の日曜日、HlaingTharyarの抗議行動では、40人以上が治安部隊によって殺害された。いくつかの工場が炎上した。犠牲者の家族は昨日、火曜日に葬式を行った。
政治囚人支援協会によると、治安部隊がデモの波を押し、これまで180人以上の抗議者が殺害されたという。
国連人権局は、拘禁中の「政治犯」に対し「非常に悲惨な」拷問が行われ、5人が拘留中に死亡したと述べている。
5.現地中国機関の対応
中国語放送を行う国際チャンネル「China Global Television Network」は、「14日にHlaing Tharyaranで、中国企業の工場30ヶ所以上が焼かれた」と報じた。
そして次のような警告を発した。
「中国が所有する企業がさらなる攻撃にさらされるなら、中国はそのようなことを許さない。
当局が対応できず混乱が広がり続けるならば、中国は、その利益を保護するために行動する。その際、より抜本的な行動を取ることを余儀なくされる可能性がある」
反軍政派の人々は北京が軍隊を支持していると見なしている
6.国際制裁の動き
フランス外相によれば、欧州連合は来週明けにクーデターの黒幕に対する制裁を実施、そしてすべての予算支援を一時停止すると言われている。
コメント