「レディット」騒動のてん末


① レディット: 

「レディット」というのは日本の「2ちゃん」と同じで、いろんなスレッドが建てられ、誰でも自由に出入りできるオンライン掲示板だ。

掲示板型ウエブサイトの一つで、日本の「2チャンネル」と同じようなもの。誰でも無料で入れる掲示板サイト。


② ウォール・ストリート・ベッツ(WSB)

2チャンネルと同様、レディットにもたくさんのスレッドが有る。レディットではこれをフォーラムと呼ぶ。

フォーラムの一つで、株取引を専門に掘っていくフォr-ラムがあり、これをウォールストリート・ベッツ(WSB)と称する。

メンバーの主体は、組織と無縁な個人投資家で、半ばゲーム感覚で投資活動を行っている。

米国ではネットでの株式売買が進み、にわかじたてのトレーダーが激増している。彼らが集まるのがこういうスレッドだ。

ロビンフッド:

スマートフォン向けの投資窓口を提供する会社。手数料無料が売り物で、レディットの参加者など小口投資家の受け皿となっている。

今回、当初は投資家の買いを積極的に受けた。しかし途中から怖気づいて取引制限を行った。これが投資家に批判された。

しかし軋轢はあるものの、レディットとロビンフッドは基本的には持ちつ持たれつでやってきた。

ただこれが問題になった筋書きは、少々複雑だ。

④ ヘッジファンド(カラ売り業者)

最初に悪だくみを仕掛けたのは彼らではない。名前が明らかにされていないヘッジファンドだ。
これが時代遅れの潰れかけたゲームソフトの会社にカラ売り攻勢を仕掛けた。

理由はよく分からない。残存資産にそれなりの価値があったのかも知れない。

それにある投資家が怒ったのだ。株式を公開している以上、リスクは覚悟しなければならないかもしtれない。しかし生きた会社を、自分の都合だけでなぶり殺しにする権利などないはずだ。

その投資家はWSBを通じて「こんな悪党を許しておいていいのかよ!」と呼びかけたのである。


立ち上がったレディットのミニ投資家

レディットはたちまち沸騰した。
「けっして売るなよ」
「(標的企業の)株を買え。空売り勢を締め上げろ」

やり方を伝授するのはレディットならお手の物。購買禁止への対抗手段はスマートで破壊的だ。

コールオプション(買い注文の権利)を一斉に購入する。買い気配が高まれば、コールの売り手は株式を買わざるを得なくなる。

一つの取引にそれなりの手数料が上乗せされれば、あっという間に株価は上昇する。空売り勢はたっぷりペネルティを払って買い戻す羽目になる。

現にそうなった。ざまを見ろ!




三人の悪漢

この事件には3人の悪漢がいる。

一番悪いのは空売りを仕掛けたヘッジファンドだ。

レディットも悪気はないが違法行為を犯している。トレーダーたちが合意の上で統一行動を取ることは「共謀行為」とみなされる。

「目には目を」の掟が、証券業界にモラルハザードをもたらす危険も無視はできない。

しかしそれは悪代官に対する民衆の仕返しと見ることもできる。まさにレディットこそが現代版「ロビンフッド」なのだ。


悪徳株屋の無法ぶりを黙認してきた責任

結局話は行くところに行き着く。3人目の誰かが悪徳業者の横行を許し、黙認してきたからこういう事件が起きたのだ。

だから黙認してきた悪代官(SEC その他諸々)を見つけてとっちめなければならない。これが3人目の悪漢だ。

そこであのオカシオ・コルテス議員がレディットの連中をこう讃えたのだ。

「ヘッジファンドが自由に売買できる一方で、個人投資家が買いで抵抗した。この抵抗を止めるのは正しいことなのだろうか」

1月30日の日経新聞記事とは結論部分が異なる。日経の記事は、滑り出し好調だが最後が端折られていて、結局何を言いたいのかがよく分からない。

日経新聞の本社レベルで評価がまだ定まっていないのかも知れない。

すこし経過を待とうと思う。


この記事は、とりあえず根本的に書き改めました。
最初は日経新聞の記事の紹介ということで書き始めたのですが、この記事に一部不正確な記載があり、当初の記載を修正しました。