燃料アンモニアよりメタン

前項記事で燃料アンモニアをこき下ろした。
今度は水素によりメタンガスを産生させ、これを貯蔵可能燃料とするプランだ。
たしかにこれだと天然ガス並みのエネルギーが引き出せる。

それが日経新聞12月20日付けの記事だ。見出しは下記の通り。
CO2+水素 再利用で連携
日中、メタンガス製造
世界最大プラント建設へ
内容は私の思いと多少ずれているので、そのまま紹介しても仕方ない。要点だけ紹介する。

実は、水素は産業廃棄物でもある。
それは化学産業や製鉄などで多く発生する。もちろん炭素燃料を使用すれば炭酸ガスが発生する。

この2つを結合すると、メタンが発生する、というのが日経の話だ。

ここから先は私の話。

風力発電で得られる電気で水を電気分解して水素を獲得する。これを加圧・液体化して運搬するというのが、当初の話だった。

しかしこれは、水素の容量あたりエネルギー発生量が低く、コスト的に厳しい。また輸送・貯蔵にもLNGの数倍の費用がかかるという。

だが、ここで産生された水素を炭酸ガスと反応させて、メタンガスにしてはどうだろうか。

メタンガスであればLPGとほぼ同等の燃料効率が期待できる。

たしかにメタンガスの燃焼は炭酸ガスの産生をうながすが、それはもともと存在した炭酸ガスのリサイクルであって、その増加をもたらしたわけではない。

それと炭酸ガスを目の敵にして、CO2 削減を自己目的化するのは、どうも本末転倒の気がする。炭酸ガスの多い地球は、基本的には人類に優しい温暖な気候なのだ。

(少なくとも当面は)問題は、化石燃料の過剰使用による大気汚染であり、合成樹脂による環境汚染だ。さらに原子力の統御力なき利用による核汚染の拡散なのだ。


問題は炭酸ガスの取り込み

ただ記事を見ると、それでもコスト的には厳しい。工場内、あるいは近接する工場群のあいだの廃物のやり取りにとどまるようだ。

問題はおそらく炭酸ガスの有効な取り込みなのだろうがこの仕組をもう少し知る必要がありそうだ。