火力、風力、太陽光いづれでも結局、蓄電技術が物を言う。
蓄電は原発事故以来、エネルギー問題の最大のネックだ。一番構造的にかんたんなのはポンプを回して揚水してこれを夜使うという方式だが、かなりロスが大きいようだ。
NAS電池はどうもだめなようだ。リチウムは資源問題が裏腹の関係になっている。
ということで一時は水素が究極のエネルギー源になるのかと期待された。何らかの形で獲得されたエネルギーで水を電気分解する。水素を液体にしてタンカーで運び、天然ガスのようにして使う。あるいはこれを燃焼させて電気を発生させる、という具合だ。

ところがこれが一向に進展しない。
11月のフィナンシャルタイムズによると、イギリスは国策として水素技術を追究し始めた。EUでもグリーン水素計画として、今後10年間で電解用の水槽を40ギガワット建設すると発表した。
そういう掛け声の割に実業界からは水素の声は聞こえてこない。
水素ガスは天然ガスに比べ発熱量が大幅に低い。水素爆発の危険を克服しきれていない。これらの障壁が重くのしかかっている。これは水素の代わりにアンモニアを使用するときにもおなじである。

今後、蓄電技術の分野では一段のブレイクスルーが必要となるだろう。