2020年10月31日
インド共産党(マルクス主義)中央委員会声明

Ⅰ. Covid-19(以下コロナ)によるパンデミック

コロナは米国、インド、ブラジルの順で多く発生している。いま憂慮すべきは、陽性率、死亡率の両方でのインドの増加である。

インド政府とモディ首相は、パンデミックの封じ込めに向けた責任を事実上放棄している。

 さらに深刻なのは、途方も無い数の人々が、病気と景気後退という二重の災難を被っているという事実である。

3月25日に国の封鎖が宣言されて以来、人々の生活はますます苦しくなった。失業者は急増し、飢餓の危険が近づいている。これに対する救済の対策はまったくなされていない。

Ⅱ. 日米豪印戦略対話(Quadrilateral Security Dialogue)は4国軍事同盟化へのステップ

中央政府は、アメリカ帝国主義主導の軍事同盟(QUAD)に深く関わってきた。この度、4国戦略対話は初めて、マラバル沖で2020合同海軍演習を実施する事になった。これは4国軍事同盟化への重大なステップである。

これは、インドがこれまで長年にわたって続けてきた外交政策の、あからさまな否定である。

我が国は独立以来、アメリカ帝国主義との軍事的または戦略的同盟に参加せず、わが国固有の利益のために独立して行動してきた。


Ⅲ. 景気後退

インド中銀(RBI)は、今年度のGDPが9.5%縮小すると予測している。その後、IMFはさらに踏み込んでマイナス10.3パーセントと予測した。

GDP成長率は4年前が8.3%だったのが、昨年度には4.2%にまで低下してきた。さらにその上に、パンデミックにより一段と低下することになる。 過去5年間、経済は衰退し続けている。

①積み重なる悲惨さ:

経済の衰退はとりわけ失業問題に非常に深刻な影響を及ぼした。

労働参加率は劇的に低下し、15億人近くの人々が生計を失っている。

②深刻となる飢餓:

世界飢餓指数は、107か国中94位にインドをランク​​付けしている。

(同調査で、インドは児童、とくに女子の栄養不良率が世界最悪 訳注)

スリランカ、ネパール、バングラデシュ、ミャンマー、パキスタンのすべての近隣諸国は、インドよりも優っている。これが、このBJP政府の政策の悲惨な実情だ。

このような飢餓の苦痛は受け入れられない。

増大する飢餓とは対照的に、インドの最も裕福な50人は、今年になって14%も裕福になった。


Ⅲ. 労働者階級と勤労市民への暴挙

最近の議会で、4つの労働法典が成立した。これに伴い29の既存の労働法が廃止された。これは労働者の権利をブルドーザーで取り除く、嵐のような光景だった。

労働者の権利、労働者保護に関連するほとんどすべての有益な規定が取り除かれ、雇用主を縛るための規制は無力化され、あるいは完全に削除された。

これらの新法は、勤労者を奴隷に変換しようとするものだ。


Ⅳ. 悲惨な農業法案

政府が提出した経済改革のパッケージは、私たちの経済を私的利益に譲り渡すことに等しい。モディ首相はこれを「自立」の名の下に追求している。

 中央政府は、疑問だらけの野蛮な方法で、議会の権威を無視して、農業憲章を押し通した。

これらの新しい法律は、インドの農業、農産物と市場を国内外のアグリビジネス企業に引き渡した。

そして彼らに多大な利益をもたらし、農民と国民の両方には貧しさを課し、インドの食料安全保障を脅かしている。


Ⅴ. 「ヒンドゥトヴァ」計画の執拗な追求

(Hindutvaはヒンドゥ原理主義を国法とするよう求める運動で邪教政党BJPの背骨思想 訳者)

いまインドはパンデミックとロックアウトや生活規制などにともなう混乱のさなかにある。

BJP中央政府は混乱を悪用して、インドを邪教国家に転換しようとしている。

それが「ヒンドゥトヴァ」計画だ。それは強烈で情け容赦のないファシスト的思想だ。

そこにはダリット、女性、イスラム教徒、知識人、野党指導者に対する暴行の増加が伴っている。

以下行動提起とスローガンは略