いまや社会は多様化し、課題は複雑になった。その間隙をついて「トランプ現象」が湧き出してくる。
民主主義は制度疲労を起こし、その反対物に転化する可能性も現実のものとなっている。
これを新しいシステムに組み替えることは可能だろうか。

これに対する一つの応えが「デジタル直接民主主義」である。
そもそも社会の大規模化に伴い直接民主主義が手続き的に不可能になったところから、間接民主主義が始まったのだが、直接民主主義は、ある意味でデジタルシステムを用いることに可能になってきている。ざっくりいえばビットコインの発想で議論の中立性と正確性を保証しなら、深めて行けないだろうかということになる。

日経新聞の風見鶏に掲載された「デシディム」(Digital-Demmocracyのことか)というプラットフォームを紹介する。
これは一種の「掲示板」だ。しかしたんなる掲示板ではなく、議論の流れや賛否の状況をわかりやすく可視化し、テックで熟議を促す。
と言われてもなんのことやらさっぱりわからない。
だけどすごいらしい。
このプラットフォームを開発したバルセロナは都市再開発の議論には、4万人が参加し、約1500の行動計画が生まれた。
と書いてある。
台湾でもオードリ・タンが関わった「v台湾」というバーチャル議会が開かれた。

このシステムがもう一つ大事なのはこのネットワークが中央集権型ではなく、ブロック・チェーンの技術を用いた分散型ネットワークであることだ。

ここからさきがよくわからない。
国は国民の情報を電子化するが、データは個々人のデバイスの中にある。だからもし公的機関がアクセスしたら、個人はその事実を把握できる。
また個人が公的データを知りたいと行ったときも自由にアクセスできる。ただしアクセスした記録は残る。

行政のデジタル化が課題ととなっているが、根底にはこのような姿勢が必要であろう。

というのが記事の流れだが、私には情報のブロック・チェーンかというのが魅力だ。これでピアー・トゥー・ピアーのレビューが保証され、談論風発のフォーラム型民主主義が実現するのではないか、密かにワクワクする次第である。

ただしこれには報酬がない。インセンティブのないループが果たして回るだろうか、と思う。結局誰かが無償の努力で回していくしかないのだろう。