あるブログにこう書いてあった。
ところでサヴァリッシュはその後1989年から91年にかけて「ロンドン・フィル」とも全集録音(EMI)を行っているが筆者はどちらかと言えばこの素朴な「ウィーン響」との旧全集に親しみを感じている。
これはフォンタナで出していたサヴァリッシュのブラームス全集に対する評価である。
自宅で一人きりで日本酒を2合ほど飲んだところ。BGMでシューベルトの「グレート」をかけている。
流石にムラムラと来た。

これは素朴な録音ではなく無惨な録音である。

フィリップスという会社が二枚舌で、その1枚でサヴァリッシュとウィーン交響楽団をなめきって、もう1枚で我らごとき貧乏学生をなめきっているという、悪夢のようなレコードだ。

たしかに1時間を超える長時間演奏をLP1枚に収めるのはもともと無理な話だ。それを1200円で売るのだからありがたい話ではある。
しかし聞こえてくるのは「へ」みたいな音ばかり。500円はたいてナガオカのサファイア針を買ってきたが音は一向に変わりばえしない。音が良くなると聞いてスプレーを買ってきて滴り落ちるほどにふりかけたが一向に変わらず、最後は石鹸をつけてスポンジで洗ったりしたが、多分悪くなっただけだろう。
当時の純朴な私は我が耳の悪さを嘆いて終わったのだが、今では分かった。駅前通りのおしるこ屋のおしるこが嫌な甘みがして、駅のトイレで吐いたときの思い出、サッカリンの毒だ。

その思いでをシュターツカペレ・ドレスデンとの演奏で洗い流している。サヴァリッシュさん、ごめんなさい。