南アフリカの苦しみに、心添わせよう
本日の新聞で南アに関する記事が、写真入りで大きく取り上げられている。
どんな内容なのかは、見出しだけ列挙すれば大方見当がつくだろう。
“残忍取締り” ネットに記録
都市封鎖下 南ア警察・軍に批判
人権団体がサイト設立
殴打されて死亡
これについては何も言うまい。ただ出所が例によってロイターであることだけ付け加えておく。
私はこの場に南ア大統領のメッセージ(要約)を掲載して対抗したい。
Cyril Ramaphosa 大統領
Cyril Ramaphosa 大統領
最初のメッセージは3月18日に全国に向け発信されたものである。
親愛なる友人の皆さん
親愛なる友人の皆さん
世界は、未曾有の規模の緊急事態に直面しています。コロナウイルスの蔓延は驚くほど迅速かつ広範囲です。
それは境界を知らず、老若男女を問わず、先進国と発展途上国を問わず蔓延しています。
私は昨日、国民非常事態を宣言しました。これにより緊急時の迅速で効果的な対応システムを構築しようとしています。
避けられない経済的影響が出るでしょう。輸出入の減少、観光客の減少、失業の増大などです。
1.緊急対策
多くの緊急対策が実施されます。
危険度の高い国からの入国禁止、多人数の集まりは禁止、学校の休校、港の全面閉鎖など
社会的距離の確保、頻繁に手洗い、咳やくしゃみじのエチケットをれいこうします。
これらの措置は懲罰的ではなく、公共の安全を徹底する課題です。
2.私たちの心構え
幸運は努力と準備を好むと言ったのはルイ・パスツールでした。南アフリカは準備されています。私たちの科学者と疫学者は世界クラスです。
現時点で最大の危険の1つは、無知と誤った情報です。
ソーシャルメディアでは、偽の未確認のニュースの拡散をやめるべきです。これはすでに緊張した国民の気分を悪化させるでしょう。
他の国々で見られた偏見の表現に屈服してはなりません。偏見はすべての人々に影響を与えるウイルスです。
感染者や、帰国者への思いやりの翼を広げましょう。困っている人やもっとも貧しい人たちを助けましょう。
「寛容と敬意」は、私たちを人として定義している徳です。私たちは、その価値に忠実であり続けます。
私たちは決意と目的を持って、断固として行動します。我々は克服しなければならない。なぜなら私たちは南アフリカ人だからです。
次のメッセージは8月1日、「コロナウイルスの国内対応について」と題した大統領のメッセージである。
1.感染の現状について
今日の時点で、南アフリカはコロナウイルスの50万人以上の確認例を記録しました。342,461人が既に回復しており、現在152,676件が今も治療中です。
過去2か月間で感染が急速に増加しました。その後、東西ケープ州、ハウテン州で安定して来ているようです。
残念ながら症例数は世界で5番目となっています。一方死亡数は8,153人、致死率は1.6%に留まり、世界平均よりも大幅に低くなっています。
(ただし実際の死者数はこの数値を超えていると思われる)
2.我々の払ってきた努力
過去数か月にわたって、私たちは前例のないリソースの動員を行ってきました。
すべての州で病院が再編成され、監視システムが整えられました。医療従事者がトレーニングされ、大量の保護具が用意されました。
しかし感染の広がりはそれをはるかに越えていきました。
3.南アのもつ対応力の効果的再配分
これから1ヶ月の間に、国内で生産された2万台の非侵襲的人工呼吸器を配置します。
スタッフのための感染防御具の不足と物流の不具合を解決します。
もっとも緊急の課題として、労働者の懸念と不満に真剣に対応します。
また法執行機関に、物資の調達における汚職および不正行為に関する調査を優先するよう動きます。
4.個人および集団の不法な行動の予防
目の前の医療システムを維持するために、いくつかの措置が取られなければなりません。私たちは、質の高いケアをおこなう多くの病院を誇りに思うべきです。
気持ちが荒んでいるために、酒を飲んで略奪したり医療施設などを襲撃するケースが頻発しました。
アルコールの販売を停止したことで、これらのケースは大幅に減少しました。これからも破壊行動が起こる可能性はあります。警戒を続けなければなりません。
マスクを正しく着用し、他の人から2メートルの距離を保ち、定期的に手を洗うことを守ってください。
私はすべての南アフリカ人に、これらの最も困難な時代に強くて堅実であり続けることを求めます。
どちらも南アの現実の一面を切り取っているのかも知れないが、現地を経験した人の視点はどうなのか、伺いたいところである。ひょっとしてベネズエラのように、どちらから見るかでまるっきり景色が違うのかも知れない。
どちらも南アの現実の一面を切り取っているのかも知れないが、現地を経験した人の視点はどうなのか、伺いたいところである。ひょっとしてベネズエラのように、どちらから見るかでまるっきり景色が違うのかも知れない。
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