本日の赤旗には投機マネーの最近の動向に関する注意喚起みたいな文章が載っている。

これも昨日の記事と同じで、どうも絞まりが悪くて何を言いたいのかよくわからない。学生のレポートのようだ。

見出しは
主見出し: 資産運用業で膨張
横見出し: 金融市場揺るがす投機マネー
中見出し: 規制と課税 両面から対策必要

ということになっていて2,3年前の記事の見出しのようだ。

見出しの意味は、こういうことのようです。

1.主見出し「資産運用業で膨張」の意味

巨額の投機マネーが、もともとあった資産運用業に流れ込んだ。
このために資産運用業の資金が膨れ上がり、投機的性格が強まった。

IMF報告書は、「資産運用業が本来は個人投資家や年金基金などから資金を預かり運用する金融業者である、つまり比較的硬い営業をしていたのが、最近は実態が不透明になってる」と指摘している。

これが主見出しの「資産運用業で膨張」という言葉の意味だ。

2.横見出し「金融市場揺るがす投機マネー」の意味

このあたりから論旨がフラフラして、話の筋道が見えなくなってくるが、要するに

* 資産運用会社が、膨れ上がった遊休資金を飲み込んだ。

* これらの運用会社が国際金融市場の主流を占めるようになった。

* 同時に彼らが“ちょいヤバ”の運用を始めた。

ということのようだ。

この間にブラックロック社の説明が入ったり、日本のメガバンクが資産運用会社への参画を目指しているという話が入ったり、ケイマン諸島に眠る資金の説明が入ったり、とにかく知ったかぶりの余分な説明が多すぎる。

もう一つ、この記者は資産運用業と投資ファンド、投機資本などの言葉をあまり規定せずに使っているが、これでは何が良くて何が悪いのやらわからない。

それで、金融市場をどのように揺るがしているのかという話だが、これについてはただの1行も触れられていない。

書き出しのところにこう書かれているのみだ。

2月半ばからの金融市場の動揺は、この資金の流れがコロナ危機で「逆流」したものです。

これではなんのことやらさっぱりわからない。説明すべき事柄を前提に話を進められても、こちらとしては返事のしようもない。

3.中見出し「規制と課税 両面から対策必要」の意味

ここでも規制と課税の意味があまり説明されていない。

規制というのは違法性の高い高速取引を発生現場で見つけ、それに課税することで違法取引を抑制しようというもの。

課税というのはタックスヘイブンを利用した税逃れをしっかり取り立てようということである。ある意味では事後的な手続きだ。

ただ両方とも課税手続きを介している手法なので、規制と課税という表現はやや紛らわしい。



2019年06月17日 資産運用の「3巨人」

を参照されたい。