貧困、肥満、人種格差…新型コロナで次々と露呈する米社会の恥部」(猪瀬聖 yahoo ニュース20年5月23日)より

米国で、黒人の死亡率は白人の2.4倍

ニューヨークの地下鉄や路線バスを運営する公益法人のMTAでは、職員の半数以上はマイノリティだという。
仕事を休めないこのような職員の数千人が新型コロナに感染し、100人以上が死亡した。

ブロンクス地区は黒人とヒスパニックが住民の過半数を占める市内で最も貧しい地区で、人口10万人当たりの死者数も断然高い。

ニューヨーク・タイムズは独自調査の結果、「新型コロナの影響を決める最大の要因は人種と所得」と報道した。

APMリサーチ・ラボが20日に公表した調査リポートによれば、人口10万人当たりの死者数は黒人が断トツに多く、50.3人。次いでヒスパニックの22.9人、アジア系の22.7人と続き、最も少ないのが白人の20.7人だった。

マイノリティに死亡率が高い理由

低所得層や貧困層が多く住む地域は「フード・デザート(食の砂漠)」と呼ばれ、生鮮食品を販売するスーパーがほとんどない。

このため、住民の食事は高カロリー、高糖質のいわゆるジャンクフードに偏りがちだ。

肥満率も、疾病対策センターによると、黒人が49.6%、ヒスパニックが44.8%で、いずれも白人の42.2%より高い。

しかし肥満は米国人共通の問題でもある。米国の肥満率の高さは、主要国の中で断トツだ。