新興国にコロナがやってきた

10日の日経新聞トップは「新興国にコロナがやってきた」という話。新興国に広がると最後は途上国にお鉢が回る。日本でも最後は老人ホームや介護施設だ。

まずは図の説明から

新興国感染1

左側が発生数で、右が累積である。4月中旬で発生数は逆転した。右側は累計感染者でロシアとブラジルが群を抜いていることがわかる。

これはまあこんなものでしょう。次の図はちょっと面倒くさい。

新興国感染2

最上列の先進国平均と最下列の新興国平均を比べてほしい。

左側の財政収支のGDP比を見ると実はあまり変わらない。去年までの10年間はマイナス3%前後で、今年は一気に9~10%まで増加している。

当然な話で、どんなに頑張っても最低限の財政バランスは守らなければならないのだ。

そこで新興国はどうやってこの財政バランスを守っているのかを見たのが、右側の棒グラフだ。

公的医療にいくら支出しているかをGDP比で見た図で、先進国平均が8%なのに対して、新興国は3%足らずにとどまっている。

ここに新興国の財政バランスの秘密がある。新興国は人命保護を切り捨てることで産業振興に当ててきたのだ。

ということで、図表の意味(かなり無理のある図だ)をまず飲み込んだ上で記事に入ることにする。


新興・途上国は公的な医療体制が脆弱だ。だから経済再開を急がざるを得ない。

困ったことに、財政赤字を警戒する海外マネーは、早すぎる経済再開にさらに危険を感じ流出の動きを早める。

この結果IMFへの緊急融資を求める国は、すでに100カ国を超えている。

医療・経済の両面でグローバルな支援体制の構築が求められる。