フランシスコ法皇が4月12日に発した手紙が報道されている。
大要は以下の通り
皆さん(中南米の教会活動家)へ
コロナとの闘いがひとつの戦争なのだとすれば、皆さんは前線で闘う兵士です。皆さんは連帯と希望と共同体精神だけを武器とする軍団です。
皆さんの粘り強さに、私は大いに教えられています。
1.「家にいろ!」というのは過酷なこと
家にいろというのが、狭いボロ屋暮らしの人々にとって、どんなに厳しいことか!
皆さんはその現場で彼らと肩を寄せあい、その辛さを和らげようとしています。そんな皆さんを心から祝福します。
いまの危機に取り組むためには、官僚主義的な枠組みでは不十分です。個人や人々が中心に据えられ、癒やし、分かちあい、まとまることが大事です。
皆さんの多くはその日暮らしで、身を守ってくれるものは何もありません。
2.さらに辛い生活が待っている
この嵐は過ぎ去るでしょうが、その深刻な影響はすでに実感されてきています。
そこで私たち全員で考えたいのが、人類全体の発展の計画についてです。
拝金主義に終止符を打ち、人間の生活と尊厳を中心に据えた人間的な社会が来るように願います。
私たちの文明はあまりに競争的で、あまりに個人主義的です。狂乱的に生産し、消費し、ごく一部に富が集中する文明は、このまま続けられてはなりません。減速し、吟味し、改める必要があります。
これは実現できるものです。皆さんが、これまで幾多の危機と困難を乗り越えてきたからです。
父なる神が、希望を私たちに与えてくださるよう願います。
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