大きな声では言えないが、12日から19日までペテルブルクとモスクワを観光旅行してきました。
毎日、刻々と状況が変わり、帰る前の日には午後と夜の行事がキャンセルとなりました。

帰りの飛行機は肘掛けを上げて、3席独占。臥床して寝ることができました。
それでも成田についたときには思わず客席から拍手がでました
機内ではイタリア帰りという若者が、「あちらではとんでもないことになっている」と話していました。
帰ってきたときは、むしろ日本のあっけなさに「大丈夫かな?」と訝しんだくらいですが、いよいよ本物になってきたようです。

23日、イタリアから到着した40代男性の新型コロナ感染が確認された。

22日のツイッターにはこのような発言も: 「この時期に旅行する神経が分かりません。何故行ってしまったんですか? 帰国して、しかも待機せずとか…」

イタリアのコロナは別物?

どうも日本で感じていたコロナ像と、ヨーロッパを席巻しつつあるコロナは、別人のような印象を受けます。例えて言えばインフルエンザのAとBくらいの違い。

とにかくやたらと人相が悪い。感染力も毒力もエグくて、ファシストの顔をしています。

これから日本に来るのは別のコロナと考えたほうが良いのではないでしょうか。

イタリア・コロナの特徴

とにかく報道の範囲から、イタリア・コロナの特徴を探ってみたいと思います。

1.感染スピードがやたらに早い

25日の時点で全世界の感染者は40万人を超えました。前の日に比べて4万712人増えています。絶対数はばらつきがありますが増加数は圧倒的です。

感染者が10万人に達するまで67日間、次の10万人はその11日後、さらに次の10万人はわずか4日間でした。その多くがイタリア、スペインなど南欧系諸国です。

以下は岩田デノーラ砂和子さんによるものです。
イタリア政府は7日に北イタリア14県の封鎖(行動抑制)を決定しました。各州知事は北イタリアから来た人に14日間の自主隔離を通告しました。
しかし煽る報道も手伝って非常識な人々、およそ数万人が全国に散ったのです。それが各地でトラブルとなりました。実家に到着するも家に入れてもらえず、車で自主隔離を迫られることもあったようです。
これらの混乱は、コンテ首相が「私は家にいます #iorestoacasa」とテレビで語った後、沈静化したようです。
レッドゾーン
            14の封鎖県
2.いまさら仕方ないが “感染者No.0”

イタリアで最初のコロナは1月下旬です。中国人観光客2人がイタリア旅行中に発症しました。

これは孤発に終わったようです。しかし「ステルス・キラー」を通じて生き延びた可能性も否定できません。

1月30日、クルーズ船「コスタ・スメラルダ」でマカオ人女性の疑似患者がいましたが、検査では陰性でした。このため下船予定者1千人がそのまま下船した。

次のケースが2月18日、ミラノ南東60キロでの38歳のイタリア人男性(診断は21日)です。それから1週間以内に900人の感染が確認され、そのうち21人が死亡しました。

経路は明らかになっていませんが、1月中旬に中国とコンタクトがあったドイツ人男性がイタリア人男性と接触していることがわかりました。このドイツ人の勤務先でも陽性者が数人発覚しています。


2.毒性がべらぼうに強い

イタリアで死者が7500人を超えました。すでに中国の2倍に達しています(CSSE)

北部ベルガモ医師会の会長は「自宅で死亡した患者はカウントされていない」と述べています(読売)

注目される研究があります。陽性が確認された約5800例をさかのぼって調査したものです。
これによると、2月20日以前にウイルスはすでに同州南部の広い範囲に拡散していた可能性があるといいます。疫学の専門家の間では、コロナ肺炎に似た症状が昨年秋から確認されており、欧州での感染が早く始まっていたとの見方があるようです(朝日新聞 =河原田慎一)
ソーシャルメディアでは「自分より若い患者に」と人工呼吸器を譲った72歳の神父が話題になっています。(BBC)

スペインでも3400人に到達しました。

木村正人さんによれば

マドリードの高齢者介護施設で17人が死亡、アルコイでも21人が死亡。高齢者介護施設を支援するために軍が動員されています。

遺体を受け入れる場所がなくなり、スケートリンクを臨時の遺体安置所としているそうです。

アメリカは感染者が6万6千人、死者が737人です。インフルエンザが大流行した上にこの数です。


ハグやチークキスとは関係ない

木村一人さんは次のようなイタリア人の意見を紹介しています。
南イタリアではキスしてハグする男性を見かけますが、北イタリアでは基本的にはそんなことはしません。
つまり、もしキスが原因なら“クールな北部人”に多発する事象を説明できない、というのです。

とにかく、そんな生活習慣でこの病気がわかったような気になることは、ぜったいだめです。全く不明のエイリアンが戸口の向こうまでやってきているのです。武漢から昨日まで2ヶ月の経験は、もはや役に立ちません。もう忘れてください。


こういうひどいやつもいる。

古森 義久:産経新聞ワシントン駐在客員特派員というひとで

イタリアの悲劇は中国依存のツケ」というとんでもないデマを振りまいている。
米欧の専門家たちの間では、イタリアが近年「一帯一路」への参加などを通じて、中国との絆を異様なほど緊密にしてきたことが今回の感染拡大の最大の温床となったとする見解が広まってきた。
むかし、朝鮮人部落の子と遊ぶと「あそこの家の子と遊んじゃいけないよ、悪い病気が移るからね」と言われたみたいなものだ。それで病気にでもなったら「ほらご覧、言ったじゃないの」という具合である。この男が違うのは、それを飯の種にしているところだ。

ここまで調べた範囲で中国オリジン説にはなんの根拠もない。欧米では「東洋人は来るな」と殴られたりすることもあるそうだが、この人はそういうリスクも甘受するのか、それとも白人もどきの面立ちなのか?

いずれにしても、学問的に否定されているウワサを、人が苦しんでいるときに垂れ流すのは、しかも他人が言っているように書いて自分の責任を免れようというのは、人間として卑劣の極みだろうと思う。

もうこんなことを言っても役に立たないかもしれないが、もし生き延びる人がいたら、2020年の今日、こんな馬鹿なことを言う人間がいたことを覚えておいてほしい。