古書「伊藤書房」
何もこれと行った協力はできないが、せめてこのブログで一言宣伝させていただくことにする。
場所はわかりやすいとは言えない。
羊ヶ丘通を北広島方向に向かうと、札幌ドームを越えて下がり始めたあたり、右手反対車線に面して2階建ての建物が見えて、伊藤書房の看板が立っている。
ちょっとけばけばしい看板がかえって周辺の場末的雰囲気に溶け込んで、「なぜこんな看板を見逃すの」というくらい見事に見逃す。
私は三回店の前を通り過ぎた。

店の裏側に結構広い駐車場がある。私のような年寄でも余裕で停まれる。その駐車場に接してこれぞ昭和という喫茶店がある。名前は忘れたが、多分趣味でやっている店だろう。小さなアップライトピアノもある。地域の同好の士のたまり場になっているようだ。

実は、この古本屋さん、アマゾンで見つけた。
桑原千代子の「わがマンロー伝」を探していたら、この店が出てきたのだ。アマゾンで買うのは癪だから直接店頭で買いたい、そう思って足を運んだという次第だ。

入ってみて、古本屋好きにはピッピとくる。店舗を持つだけでも偉いのだ。
とにかく「最後のご奉公だ」という雰囲気に満ち満ちているのだ。

本の扱いがきわめてしっかりしている。売っていると言うより飾っている感じだ。
神田に行けばそんな本屋はたくさんあるが、値付けが全然違う。これだけの手間かけてこんな値段で売っていたんじゃとても成り立たない。

だから結局ただで配っているようなものだ。このまま行けばごみになって消えていく資産を、ただでもいいから誰か読んで欲しい、というのが「営業」のポリシーなのだろう。そう思う。

今回買ったのは次の3冊

1.桑原千代子の「わがマンロー伝」
多分2300円くらい

2.小林廣 「母の語る小林多喜二」
なんと500円

3.内山完造 「花甲録」
多分2000円くらい
ほんの写真

とくに3.は信じられない書物だ。これを半年ぐらいしゃぶりながら、上海年表に落としていこうかと思っている。

全国の皆さん、札幌にお立ち寄りの節はぜひ足をはこんでください。

Tel 011-883-0663
札幌市清田区清田3条3丁目6-1