オックスファム 年次報告書(2020年版)

例年のごとく、米経済誌フォーブスとスイス金融大手クレディ・スイス・グループのデータを元にしてる。
ただし計算法については異論もある。

IMG_20200121_084013_BURST009

1.超富裕グループ

世界ではわずか62人の富豪が、世界人口の下位半分35億人分と同じだけの富を所有している。(ニューズウィークの独自計算)

62人の昨年の資産残高は1兆7600億ドル。これは下位50%が所有する資産を超える。

2010年には人口の半分と同じ富を保有していたのは、上位388人だった。

もはやこれは所得「階層」とは言えない、ただのグループだ。

2.さらに増大する富裕層の富

ビリオネアはこの10年で倍増し、そのの富は44%も増大した。それはカナダのGDPとほぼ同じ額だ。

それらの富の多くは租税回避地に隠された。その額は推定7兆6000億ドル(800兆円)と言われる。

3.「一生懸命働けば報われる」はもはや虚偽

経済は再び回復しはじめたが、その成果は富裕層にのみ還元されている。

オックスファムは、「このまま進めば世界の富裕層1%の富が残り99%の富を上回ってしまう」と予測している。

4.所得格差が広がる仕掛け

この10年間で、アメリカのCEOたちの報酬は54.3%上昇した。一方で賃金は頭打ちだった。

CEOたちの稼ぎは報酬だけではない。副収入を合わせると、30年前と比べて10倍になった。


5.所得再分配メカニズムが崩壊しつつある

超富裕層は税率の引き下げと租税回避により、支払うべき税の3割を逃れている。

最も裕福な1%の人たち0.5%追加課税するだけで、教育、医療、介護などで1億2千万人の雇用を創設できる。