哲学者の多くは、自然と宇宙を自ら思索の対象とした。
彼らは擬人的な神話による説明を排除し、より一般化された非擬人的な説明を求めた。
自然哲学は、宗教から離れ哲学、さらには科学へ至る考え方の転換点となった。
自然哲学は「宇宙はなにから生じるのか」を思索し、次に個別の現象を説明しようとした。
現象については、その現象が生起する原因、現象が生じる機序、その現象を統御する原理が求められた。
その統制原理は「ロゴス」と呼ばれた。
自然現象への問いは、宇宙の究極的構成原理としての原子を仮定するに至った。そして原子の機械論的運動で世界を描像しようとした。
哲学者たちが提示した答えのほとんどは真実とは受け取られなかったが、彼らが答えを求めようとした質問、さらに問いを立て探求するという態度はそのまま受け継がれた。
次が「イオニア学派」の項目
イオニア学派は自然哲学の嚆矢として知られる。
彼らは知覚的な情報を元に、自然・万物の根源である「アルケー」を様々に考察した。
イオニア学派に分類されるのは、タレス、アナクシマンドロス、アナクシメネス、ヘラクレイトス、アナクサゴラス、アポロニアのディオゲネス、アルケラオス、ヒッポンなどである。
イオニア学派のうちの何人かは「ミレトス学派」と小区分される。
ついで、「ミレトス学派」の項目
紀元前6世紀 ミレトスで自然哲学が興る。タレス、アナクシマンドロス、アナクシメネスに代表される。
万物の根源=アルケーを追究することを目的とする。
タレスは万物の根源は「水」だと考えたが、アナクシマンドロスは観察不可能で限定できないもの(アペイロン)と考えた。
さらにアナクシメネスは、万物の根源は、濃縮にも希薄にもなれる要素、すなわち「空気」だと定義した。
ウィキペディアの3つの項目を読んでもさっぱり姿は見てこないが、そういうものなのだろう。
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