京都外語大学ラテンアメリカ研究所主催の「ベネズエラをめぐる状況」講座でのフロア発言
べ講座

2日間の議論、本当に面白く聞かせていただきました。
参考になるかどうかわかりませんが、ベネズエラを取り巻くもう一つの国際環境として、非同盟諸国首脳会議でのベネズエラ評価に関して発言させていただきたいと思います。
ベネズエラはこの間まで非同盟諸国首脳会議の議長国だったのですが、9月のバクー・サミット宣言でも間接的に言及されています。
それが人権に関する考え方です。

アメリカや西欧のメディアを念頭に置いていると思うのですが、人権、人権というが、いちばん大事なのは生きる権利だというのです。
そして今一番世界で危機にさらされているのも生きる権利だと言うのです。

その理由は、経済的不平等がかつてなく進行しているからです。

私達にとって重要なことは、2019年秋の時点で、世界の国の過半数を占める百数十カ国の首脳がこのような人権観で一致していること、それが共通の意志として宣言されているということです。

政治的・思想的自由の権利表現の自由などの権利も重要なものであり、それが遅れた国ではしばしば軽視されていることも間違いありません。

しかし同じように先進国も、遅れた国のこのような人権状況を無視し、人間開発・社会開発の権利を軽視しているのではないでしょうか。

ベネズエラ問題を考える際、「人権」というのがキーワードになっていますが、このような人権観の枠組みの違いが先進国と途上国との間に横たわっています。

一方的な審判、指弾ではなく、共通の思いの形成を検討の基盤に置くべきではないか、ということを指摘させていただきたいと思います。