拾った日経新聞日曜版

昨日医局のゴミ箱で捨てられた日経新聞日曜版を拾って読んだ。まさに拾い読みだ。誰も読んだ様子はない。

日曜版の良いのは相場面がないことで、全編読み物で、赤旗日曜版並みの情報量である。クォリティははるかに高い。

サラッと書き留めておく。

1.の「チャートは語る」という連載もの 資金吐き出す株式市場/ 自社株買いが増加/ 過去5年間で通算200兆円、調達額を上回る/
の3本見出し

世界の上場企業は株式発行による調達を減らす一方、市場から株式を買い上げる自社株買いを増やしている、18年には150兆円に達した。

株式発行との差額は5年間の累計で200兆円になった。この傾向は20年前から始まっている。

自社株買いについては3面に解説記事がある。

企業が自社株を買い取ると、この株は議決権がなく配当も支払われない。場合によっては償却されることもある。
これによって企業は配当金を節約でき、何よりも安全性を買うことができるようになる。投資家にとっても一株あたりの利益が改善し、それが配当増となって跳ね返ることになる。
株が金庫に塩漬になれば、それは株式交換などで「現金」化され、M&Aやマネーゲームのチップとなっていく。これはかなり犯罪に近い運用だ。

自社株買いという事態は株式市場にとって2つの意味を持っている。短期的には大量の買いが市場を支えているという側面、長期的には株式市場が徐々に収縮し意味を失いつつあるという側面だ。

ではこのような傾向がどうして生じたのか。

記事ではいくつかの要因を上げている。

① 企業が投資に慎重になり、余った金を還元しようとしている。株主も価値の希薄化につながる増資を嫌う傾向がある。

② 投資マネーが株式から債券へとシフトしている。株式による資金調達額は、この10年間で2割減少している。スタートアップ企業も未公開のままファンドから資金を調達できるようになった。

③ 産業構造の変化が進み、設備投資など多額の資金需要が減少している。



記事はこう結んでいる。

資本主義を支えてきた株式市場は、その存在意義を問われるようになっている。

ちょっと言い過ぎの気もするが…