Yさんのブラジルだよりを転載します。
YさんはY大学の先生で、ブラジル経済が専門です。
ニカラグア訪問団でご一緒させていただきました。
 ブラジルにきています。PCdoB(ブラジル共産党)の幹部に取材しました
 PT(労働党)とPSOL(ブラジル社会主義自由党)は、時間がなく、取材には至りませんでした。
1 ジルマ・ルセウ(前大統領)の弾劾やそれにいたる2013年頃からの抗議運動には、米国の介入がある。
  ジルマの電話が盗聴されていたのは、報道されたように、周知のことだ。
  ベネズエラやニカラグアへの米国の介入と似ている。
2 米州機構のニカラグア報告は、きわめて批判的で残念だ。
  あれを仕切った委員はブラジル人で、彼はPT派の人だからなおさら非常に残念な状況だ。
  バチェレ(現OAS事務局長・前チリ大統領)のベネズエラ報告も残念だ。とまどっている。
  個人を越えた、組織のなにか力が働いていると考えるほかない。
  (ただバチェレについては「もともと、市民社会との関係が強い人ではないと思う」というようなことを、
  おっしゃったと思いますが、全体に微妙な表現で、完全に理解できませんでした)
3 ただしニカラグアのガバナンスがいいと思わない。
  オルテガの奥さんが副大統領というのは、まあどうかと思うけど。

4 ベネズエラも民主主義の点で問題があるとは思う。しかしそれでも、今は彼らを支持している。
 サンパウロでは長年の友人にききました。彼がいうには、
1 ジャバラトの汚職捜査は、ひどいの一言。PTつぶしの作戦だ。
  汚職そのものは、嘘ではないにしても。
2 ジルマ弾劾も、PTつぶし以外のなにものでもない。弾劾のロジックがおかしい。
  むろんジルマやイグナシオ・ルーラ(元大統領)が完全に白かどうかはわからないが、
  とにかくPTつぶし最初にありきの捜査だ。
3 ボルソナロ(現大統領)は、ブラジルの民主主義的な諸制度をつぶしつつある。
  大学予算カットもひどいし、私の研究すら影響を受けそうな状況だ。
  PT政権は、科学技術の発展を重視していた。ボルソナルは反対の動きだ。
4 ルラのときに国会内で野党票を買収していた。それは事実で、メンサロン事件とよばれた。
  仕切ってたのはディルセゥ議員だが、彼は「good management賞」だ(皮肉)。
  ジャバラトと比較したら少額だった。少額で国会を仕切ってたんだから、
  効率的な金の使い方で“good management”賞だ。ジャバラトの汚職の規模は、それと比べるとでかすぎる。
5 司法がPTつぶしに加担して、おかしくなっている。

 こんな感じです。

2019年9月29日