千秋博紀 「超大陸と日本列島の起源」より 地学雑誌 2011


Ⅰ.はじめに

日本列島は海洋内島弧ではなく、大陸縁の造山帯が押し出され、分離したものである。

II.日本列島は南中国大陸に属していた

日本列島の本体は南中国地塊の南縁に由来する。

宇奈月帯が南中国地塊の北端であり、その上位の飛騨帯は、北中国地塊由来である可能性がある。

その上位に隠岐帯、さらにその上位に朝鮮半島が重畳し、これらはいづれも北中国地塊由来である。 

III.日本海の拡大と飛騨・宇奈月帯の移動

わからないので略

IV.超大陸の歴史

1) 超大陸はなぜできたか

これまで地球史を通じて下記の超大陸が出現している。

a)ヌナ(コロンビア)超大陸(18–19 億年前)

b)ロディニア超大陸(6–10 億年前)

c)ゴンドワナ超大陸(3.5–5.4 億年前)

d)パンゲア超大陸(2–3 億年前)

このうち、パンゲアについてはいくつかの批判を経て以下の結論となっている。

地球上のすべての大陸が完全に一つになるという必要性はないし、すべての大陸
が完全に一つになるかどうかは問題ではない。

問題は、それがきわめて偏ったマントル対流様式の存在を示しているということである。

アジアコールドスーパープルームという巨大なマントル下降流が生じた。これは東大平洋の下降流とインド洋東の下降帯がインドネシア近辺で衝突し重複下降する事象である。

2)超大陸はなぜ分裂したか

スーパープルームは一方でマントル上昇流をもたらす。

これにより大陸は分離し膨張し、結果として海水(特にインド洋)の侵入を許すことになる。

XI.議論

日本列島の地史が先カンブリア時代にさかのぼることはわかっている。しかし初期の段階を議論するための情報は乏しい。

日本列島の歴史は 20 億年近く前までさかのぼる。

日本海の誕生はごく最近の 2000 万年前であり、日本列島の地史の 99%以上は中国大陸と一体化した歴史である。

北中国と南中国が衝突したトリアス紀の衝突型造山帯の空間分布の追跡と韓半島への連続性,日本列島への連続性の研究は重要である。