シャッターというのは間違いなく和製英語だろうと思っていたが、なんと由緒正しい英語であった。
カタカナ通りにシャッターと発音するとこれは「ぶち壊す」(Shatter)という意味になる。
シャターと言わねければならないらしい。

今でこそ我が家の車庫も電動式シャッターだが、その昔はおいそれと一般人が導入するようなものではなかった。

そこでシャッターの歴史を紐解くことにした。

スズキシャッターという会社のホームページに「シャッターの歴史」という年表があったので、まずはそれを利用させてもらう。ただし法令関係の記載がやたらと多いので、少し技術面に絞り込んで使わせていただく。

EXTERIOR SHUTTERS


欧米諸国でシャッターという場合のニュアンスはやや異なるようである。
そのむかしはシャッターといえばルーバーシャッター、つまり鎧戸のことを指した。最古のものは古代ギリシャの大理石製のものとされる。その後細工の容易な木製に変わった。ガラスのない時代は窓といえばルーバーのみであった。

熱帯地方の植民地に作られた屋敷では、通風性を旨とするプランテーション・シャッターが普及し、コロニアル・スタイルの特徴となった。

近代に入って窓ガラスが普及し、ルーバーの角度は可変式となり、装飾の要素が強まった。

1837年 シャッターの祖形となる木片をつづり合わせた木製シャッターがイギリスで作られる

原理的には、シャッターとは何枚もの細長い部材をすだれのように連接し、これを枠体に巻き込んだもの。

1862年 ロンドン大博覧会に木製シャッターが出品される

1872年 クラーク・バーネット(英)、スチール・シャッターの特許申請。近代シャッターの最大の目的は防火にあった。(FIRE AND SMOKE-PROTECTION SHUTTER)

1896年(明治29年) 日本で最初のシャッター(英国製)が日銀本店に取付けられる。当時は「畳込防火鉄戸」と呼ばれていた。

1903年(明治36年) 梅川鉄工所が国産スチール・シャッターの生産を開始する。

この頃から洋式建築にはシャッターなどの建築金物が輸入されるようになった。

1906年(明治39年) サンフランシスコ大地震発生。スチール・シャッターの防火性能に注目される。

1923年(大正12年) 関東大震災。日本でもシャッターの有効性が認識されるようになる。 

1932年(昭和7年) 白木屋に大火発生。これをきっかけに「百貨店規制」の引き金になる

1950年 建築基準法が施行される。耐火建築物や特殊建築物での設置が義務付けられる。

1955年(昭和30年) 軽量シャッターの導入が相次ぐ。小規模な建築物や店舗やガレージなどにもシャッターが普及するようになる。