米中通商戦争はエネルギー戦争

米中通商戦争はエネルギー戦争としての側面も持っている。

中国が今後発展していく上で最大のネックとなっているのがエネルギーである。
20世紀末までは時代遅れの石炭でしのいできたが、それはPM5となって自分の首を絞めるようになった。
中国エネルギー
       中国における一次エネルギー消費量の推移
中国は原油の確保をめぐって悪戦苦闘を続けてきた。南シナ海の海底油田はその一つだ。
米国は逆に原油供給先を潰しにかかってきた。イラン、リビア、ベネズエラへの干渉は中国に対する兵糧攻めだ。

石油からどこへ?

一方で、フクシマ以来原子力への芽が絶たれたことから、「石油に代わる未来のエネルギーは何なのか?」が問われるようになっている。

私がこの間勉強してきた感じでは、それは自然エネルギーをベースロードとし、LNGで増減を調整するミックス電源となるだろう。

自然エネルギーは、あれもこれもの夢物語ではない。広大な大陸では風力、人口密集帯では太陽光だ。これに揚水発電・省エネが組み合わされることになる。

蓄電池や液体水素などの話はその次の世代の話となる可能性が高い。

いずれにせよLNGの確保が死活問題

原油と違ってエネルギーの全てではないが、LNGの重要性は死活的なものとなる。
しかしパイプラインをふくめるとLNGの初期コストは相当なものとなる。EUに対するロシアの恫喝を考えると、政治コストも高価なものとなる。
そして今後LNG最大の供給先となりそうなのが、半ば無尽蔵のシェールガスをかかえる米国だ。これに対して最大の輸入国となりそうなのが中国という構図になる。

どうやっても中国はエネルギー不足という呪縛から逃れられそうにないのである。