本日の赤旗国際面に「インドネシアの選択」というシリーズの第5回(最終回)が掲載されている。
この中でインドネシア最大のイスラム組織「ナフダトール・ウラマ」(NU)の幹事長に赤旗記者が行ったインタビュー(以下NUと略す)が掲載されている。
ほとんどそのまま載せてもいいくらいの良い記事だが、要点だけを上げておく。
オーソドキシー(正統派)には世界の平和に関わる深刻な疑念がある。
①非ムスリムを差別と憎悪の対象とし敵視する。
②世界単一のイスラム国家樹立を究極の政治目標にもつ。
③国家法・人定法を神の法ではないと否定する。
④ムスリムがたたかう紛争に参加することを義務付ける。
なかなかまとめ方が難しい特徴付けだが、世界最大のムスリム人口を持つ国の最高指導者が、正統派との何十年もの戦いを通じて得た結論であるから、流し読みにはできない。
我々はこれまでともすれば「異なる文明の共存」などと物分りのいい言葉を語ってきたが、結局それは正統派に対する“甘やかし”に過ぎなかったのではないか。
イスラムの現場でこれだけ容赦ない戦いを進めている人たちを知れば、より毅然とした立場に立つ必要があるのではないか。
そんな気持ちにさせられる。
とにかく「ダメなものはダメ!」なのだ。