「バジュランギおじさんと、小さな迷子」という映画を見てきた。
インド映画で、お定まりのインド風美男美女が出てきて、歌も踊りもあってという映画だ。
ただ普通のインド映画と違うのは、絵がきれいで美しく、音楽がきれいで、主演の女の子が可愛くてと、要するに極上の通俗インド映画だということだ。インド・パキスタンの果てしない対立も背景に取り入られて、単純な娯楽映画にとどまらないメッセージ性を与えている。

幕開けからいきなり、空撮によるカシミールの山並に圧倒される。インドの夜汽車の三等車がこんなにも優しく美しく撮れるなんて…
そして息つくまもなく、子役マルホートラの笑顔と、ド派手なダンスシーンが交互に、「これでもか!」とテンポを変えて五感を攻め立てる。
音楽もこれまでのシタールと太鼓のほんわかムードとは違い、アップデートでビートが効いた、踊りだしたくなるような曲だ。これならサントラ盤も売れるだろう。

欠点はちょっと長いことで、館内がうすら寒かったこともあって、二度もトイレに行く羽目になった。我々からするともう少し刈り取りが必要かなと思うが、インドの観衆にとっては必要な長さなのかもしれない。
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