ブロゴスでサンダースがグリーンスパンを相手に行った質問(というか糾弾)を紹介している。

サンダースと連邦銀行議長グリーンスパンとの論争」という題名で保立道久さんが執筆している。

保立さんという方は、本職は歴史学者のようだ。大変背筋の通った文章を書く人で、サンダースに惚れ込んでいるようだ。

サンダースの議会発言についてだが、サンダースは何度も上院で質問しているようだ。その一つがYouTubeにアップされ、それを保立さんが紹介したという経過らしい。
Bernie Sanders tell Alan Greenspan, in 2003, that Americans are not living the way that Mr. Greenspan imagines they are.
と紹介されている。
あなたは我々の国の中流や働く人びとの方をむかず、強大な企業の利害を代表してばかりいる。
億万長者のカクテルパーティの方ばかり見るな。あなたは数千万の労働者を侮辱している。

あなたが正直な人間であることは知っているが、あなたは現実世界で何が起きているかを知らない。
中流階級の崩壊、巨大な格差、普通の家庭からは大学にもいけない。これはあなたの時代に起きたことだ。

それにも関わらず「経済はよくなっている」というのか?
最低賃金を抑え、飢餓賃金を強制し、億万長者には減税…
一体あなたは何をやっているのか?
サンダースの批判にもかかわらず、グリーンスパンはそのウォール街優遇や最低賃金の抑圧方針をかえなかった。

そして金融緩和一本槍の方針をとり続けた。
結局、彼はリーマンショックの後、自己の誤りを認めるところに追い込まれた。

サンダースは議会で、「あなたのイデオロギーがまずかったのではないか」と詰めよった。
これに対しグリーンスパンはこう答えた。
私のイデオロギーに欠陥があった。それがどの程度の意味をもち取り戻せないものかはまだわからないとしても、非常に苦しんでいる。
最後に保立さんはこうコメントしている。
リーマンショック後のグリーンスパンは真面目な人だけにショックは強かったようだ。 しかし、個人はどうあれ、客観的には、ようするにマネタリズムとは無能と不作為の弁明…にすぎない。
アメリカ特有の実務学問である。


これについての私の感想。

そういうのをプラグマチズムというのではないか。さらに言えばマネタリズムのプラグマチズム版だ。
現象を束にして実体であるかのように概念操作する。刺激→反応系で見ていくから一見科学的で“弁証法”的でさえある。
しかし、彼らは「物自体」に迫ろうとはしないから、結局「現実に盲る」ブザマなカント主義者に陥っていくのである。