サンダースのビジョンと言葉 
Morality and Justice May 9, 2016の演説

サンダースの政策とか調べたが、どうも羅列的で、いまいちピンとこない。
彼の思想は結局言葉で示されたものを、我が解釈しふくらませ、突き合わせ、整序していくべきものなのだろう。

ここではニュージャージーでの演説を取り上げている。下記は保坂展人さんが和訳したものである。


冒頭部 略

…大勢の人たちが長時間労働を強いられ、誰が見ても低い賃金で一生懸命働いています。それでも、家で待っている子どもたちがまともな食事にありつけるだけの収入は得られない。

そんな状況に正義はありません。

アメリカ合衆国が、世界の主要国の中でもっとも子供の貧困率が高いという状況に正義はありません。
私たちの国は、世界で最も多くの人間を投獄するために多額の金をつぎ込んでいます。それなのに、自分の国の若者たちに仕事や教育の機会を与えるための金を惜しむのです。

私たちの国は主要国の中で唯一、権利として全国民に医療の保障をしていません。
全員、神の子なのです。貧しい人も、病気になったら医者に診てもらう権利があるのです。

考えてみてください。この偉大なる国が持つ可能性を。

他の主要国と同様、すべての人に権利としての医療を保障できる国になれるのです。
あらゆる働く親が、安くて質の高い保育を受けられる国になれるのです。
あらゆる子どもたちが、親の収入に関わらず大学教育を受けられる国になれるのです。
あらゆるお年寄りが、尊厳をもって、安全に暮らせる国になれるのです。
あらゆる人が、どんな人種や宗教、障害、性的指向であろうとも、生まれながらに十分保証されている、アメリカ国民としての平等の権利を享受できる国になれるのです。

みなさん、私たちはそのような国を作ることができるのです。
ともに立ち上がましょう。人々を分断させてはなりません。

アメリカの歴史は、人間の尊厳のために闘ってきた人たちの歴史であり、もがき苦しんできた人たちの歴史です。
彼らは「私は人類の一員だ。私には権利がある。あなたには私を不当に扱うことはできない」と闘ってきた人たちです。

人々は労働組合を結成し、抗議しました。そして命を失い、暴行され、投獄されました。
大勢の人々が立ち上がり、闘うとき、彼らは勝利するのです。



サンダースの社会主義はきわめて倫理的なものである。それは魂を揺り動かす社会主義である。
道徳というのは天の道であり、正義とは個々人におけるその表現なのだ。

さらに諸個人・諸組織の関係が公正であること、生存権において平等であること、個人の尊厳にもとづいて権利が尊重されること、隣人愛にもとづいて福祉がもたらされていることなどが加わる。
そしてこれらこそは、「自由と民主主義」を奉じる現代社会において、強者の手によって著しく毀損されているものだ。

実はこれが社会主義なのではないか。ジャングルの掟にもとづく弱肉強食の世界が資本主義であるとするならば、社会主義はそのような資本主義へのアンチテーゼである。

それと同時に、社会主義は超歴史的に人類のあるべき社会を描いたものであり、今後、資本主義を超えたところに作られるべき未来の人間社会を描いたものなのではないか。