というYoutubeのファイルがあります。
mamoru yotwoさんがアップロードしています。

これはベルギーのジャーナリストで、ベネズエラにも造詣の深いミシェル・コロンさんの講演を起こしたものです。アップ主はそれを訳して翻訳してくれています。

ここでは、その要約を掲載しておきます。コロンさんはベルギー人で、ベネズエラでの滞在・活動経歴もある人なので、多分エリカ・コロンさんの父エリックさん(ベネズエラ国立音楽大学学長・被爆のマリアの作曲者)と関係がある人だろうと思いますが、まだ確認は取れていません。


我々はイスラエルについてどのくらい知っているのだろう?

以前私は『イスラエルについて語ろう』という本を書きました。その時、私は2人の助手に頼んでブリュッセルの通りで人々に質問してもらいました。「イスラエルについて何を知っているか」と聞いてもらったのです。結果は悲惨なものでした。

そこには恐るべき大衆の無知が存在します。それは偶然ではないと思います。いま世界一を誇るヨーロッパのメディアは大衆に情報を提供していますが、そのほとんどはメディアを介したイスラエルの宣伝工作です。
それが、「イスラエルのためにメディアが広めた10の大嘘」です。

第一の嘘

メディアによる第一の嘘は、イスラエルがナチスのユダヤ人虐殺への対応として作られたというものです。これは完全に嘘です。実際は、それ以前からの植民地計画でした。

一部のユダヤ人は当時の強力な植民地保有国に保護を求めました。トルコ帝国は関心を示さず、大英帝国が非常に関心を持ちました。かれらは東西に広がるアラブ世界にクサビとなる植民者を必要としたからです。

イギリスは大国エジプトを弱体化したいと考え、莫大な利益をもたらすインドへの通り道であるスエズ運河の支配も望みました。その後、アメリカがそれを引き継ぎました。彼らの関心は石油なので、石油の警察官が必要でした。
ですから、イスラエル建国は1944年から45年に始まったものではなく、もっと古いもでの、それは植民地計画でした。

当時、ヨーロッパの植民地主義列強はアフリカを菓子を切り分けるように分割していたことを思い出すべきです。1855年のベルリンの会議でイギリス、フランス、ポルトガル、ベルギー、ドイツがアフリカをただの菓子のように分割しました。アフリカ人は当然一人もそこに呼ばれていませんでした。
ですから、完全に植民地時代の出来事なのです。イスラエルは植民地計画だというべきです。


イスラエルを正当化する第2の神話は、
「しかし、ユダヤ人は彼らの国に戻るに過ぎない。紀元後70年にローマ人から追放されたのだから」というものです。これも完全な神話です。

私は本を書くために歴史学者シュロモー・サンドにインタビューしました。
彼自身イスラエル人の考古学者や歴史学者に話を聞いた結果、全員が、追放は存在しなかったと言っています。ですから帰還もないのです。大まかに言えば、人々はあの地にとどまったのです。そこから移動しませんでした。

もちろん、侵入や移民や混血は在りました。しかし全体的に見て、人々は移動しませんでした。
そこから2つの滑稽な結果が生じます。
第一の結果とは、イエス・キリストの時代のユダヤ人の子孫は現在パレスチナに住んでいる人々だということです。

第二の結果は、人々がそれでも国を出たと仮定して、帰還すると言っている人は誰でしょうか?
実は、彼らはヨーロッパ東部や西部やマグレブ地域の改宗者です。彼らは様々な時期に、様々な理由でユダヤ教に改宗しました。
そしてシュロモー・サンドが言っているように、ユダヤ民族というものは存在しません。共通の歴史や共通言語や共通の文化は存在しません。あるのは宗教だけです。しかし、宗教は民族ではありません。キリスト民族やイスラム民族とは言いません。ですからユダヤ民族も存在しません。

第三の大きな神話とは・・・
「でも、彼らがパレスチナ植民のために居住したのは許せる。なぜならあそこは砂漠で人も住まず、空いた土地だったのだから」というものです。
これも、全くの嘘です。

当時の証言があります。19世紀初期の人の言葉ですが「パレスチナは麦の大洋だ」と、作物の栽培がおこなわれ、特にフランスに輸出されていました。油、石鹸、有名なジャファのオレンジなどです。
ですから、1920年から、植民者のイギリス人ついでユダヤ人がパレスチナに居住しようとしたとき、パレスチナの農民は土地を譲ることを拒否しました。人々は反抗し、集団ストライキやデモが行われ、多くの死者が出ました。パレスチナにはゲリラさえ存在しました。ですから、空いた土地どころではなかったのです。

全てが、占領者のイギリス人、ついでシオニストのきわめて残忍な弾圧によって打ち砕かれました。それでも、「確かにパレスチナ人はいたけれども、彼らは自分から出て行った」という人がいるかもしれません。これも嘘です。

私も長いことそう信じており、皆この説を信じました。これがイスラエルの公式説だったのです。
ところが、ある時イスラエルの新歴史学者と呼ばれる人々、私がインタビューしたベニー・モリスやパッペなどが「そうではない。パレスチナ人は暴力とテロ行為によって追放された。土地を空にする目的でパレスチナ人を強制退去させるための徹底的な作戦が存在した」と主張しました。
ですから、これも完全な神話です。以上は歴史に関することです。

イスラエルの歴史に関する嘘です。私たちに隠されていることを理解することは非常に重要です。
次に、現在の状況について言われることは、
「イスラエルは中東で唯一の民主主義国家であるから、他国に保護される権利がある。イスラエルは正当な国家だ」というものです。

第一に、イスラエルは正当な国家ではありません。イスラエルは世界で唯一、憲法が領土の限界を定めない国です。世界の全ての国の憲法に、領土はここで始まってここで終わると書かれています。私達の国はそうです。イスラエルはそうではありません。

なぜなら、イスラエルは制限のない拡張計画だからです。

さらに、その憲法は完全に人種差別的で、イスラエルはユダヤ人の国家であると書かれています。つまり、それ以外の人間は市民以下、人間以下であるということです。これは民主主義の否定であり、憲法の否定です。ですから、イスラエルは民主主義では全くありません。

イスラエルというのは、植民地主義、土地の略奪、そして民族浄化を指すのです。これを民主主義とみなすことはできません。
それでも、イスラエルには国会もメディアも、NIFの教授の批評もあると言われるかもしれません。それは正しいです。しかし、国家が土地の略奪に基づく以上、それは、いかにしてさらに盗み続けるかを決めるための、泥棒同士の間の民主主義です。

これは、民主主義ではなく、植民地主義であり、独裁に変わりありません。
イスラエルを保護しようとするアメリカはイスラエルが隣国を攻撃するために毎年30億ドル分の軍備支援を行っていると言われています。アメリカが守ろうとしているのは中東における民主主義であると言われます。しかし、民主主義を守ろうとしているためならば、そうだと知れたことでしょう。なぜならサウジアラビア、クゥエート、暴君ムバラクの恐ろしい独裁政権を敷いたのはアメリカ人なのです。

彼らは、これらすべてを設置しました。実際はアメリカがイスラエルに関心を持つのは民主主義ではなく、石油の警察官のためです。チョムスキーもサミール・アミンなどもよく説明していますが、アメリカは石油の支配を絶対的に望んでいるので中東の支配が必要なのです。
彼らは彼らの計画に抵抗し、ただで石油を与えようとしない国家をすべて崩壊しようと望み、イラク戦争でも他の侵略でもそれが明らかでした。

とはいえ、アメリカは気に入らない中東の全ての国を絶えず攻撃することはできません。
それで、チョムスキーが言うところの「地区警察官」を必要とするのです。イスラエルは地区警察官なのです。かつて、アメリカには1953年にイランで選挙で選ばれた首相サデクを倒して強制した恐ろしい独裁者シャーが存在しました。
アメリカは恐ろしい独裁を敷いたのです。しかし彼らはイランを失い、現在では実質上イスラエルしかありません。そのためにアメリカは、イスラエルが国際法に違反し国際憲章に違反し人間同士の平等に反するにも関わらず、この国を保護するのです。

ですから、アメリカが行っているのは経済戦争であるのは明らかです。
ヨーロッパは、より中立的立場を主張しイスラエル人とパレスチナ人の間の解決を模索しているようにふるまっていますが、それは完全に嘘です。

ヨーロッパ外務大臣ソラナが最近イスラエルで、あなた方は28番目の欧州連合加盟国であると言いました。ヨーロッパの軍需産業がイスラエル軍需産業に協力し財政支援しているのです。フランスではサルコジと親しいラガルデールやダッソーがイスラエルの軍需産業と協力しています。

そして、パレスチナ人が独自の政府を選出したとき、欧州連合は承認を拒否しガザ攻撃へのゴーサインを明確にイスラエルに与えました。

ネタニヤフやバラクやオルメルトがパレスチナ人を爆撃するとき、爆撃するのは同時にサルコジであり、メルケルであり、欧州政府であるということを、明確に世論に伝える必要があります。私達がこのようにパレスチナとイスラエルについての真実を話し、アメリカとヨーロッパの憤慨すべき打算を示すと、彼らは直ちに、反ユダヤ主義者だと言って黙らせようとします。反ユダヤ人差別者というわけです。

明確にしておかなければならないことが一つあります。イスラエル政府を批判する時、私達は反ユダヤ人種差別者ではなく、その反対です。私達は、人間同士の平等屋ユダヤ教徒とイスラム教徒の間の平等を否定する政府を批判しているのです。

私たちはその反対に、ユダヤ教徒とイスラム教徒とキリスト教徒と無宗教者の間に、いずれも平和と相互理解が可能になることを望んでいるのです。そのために、イスラエルがあのような犯罪を犯すのを止めさせることが必要なのです。

なぜならそれは、憎しみをまき散らすだけだからです。そして、緊張と憎しみをまき散らすことが、まさにイスラエルの戦略なのです。すると、メディアはそれに答えて「でも、パレスチナ人は暴力的だ。これはテロリズムである」などと言います。

私の言いたいことは、真の暴力は植民地主義だということです。
それは60年前からパレスチナ人の土地や家を盗み続けているイスラエル占領軍です。
イスラエル軍が、パレスチナ人が正常な生活を送ることを妨げているのです。家と仕事場の間には検問所があり、そこで1時間、時には1日待たねばならないのです。独裁的な検問所の景観に留められたせいで死亡した妊婦もいます。

ですから、占領こそが暴力なのです。

国連は、その重要な検証の中で、植民、占領支配を受けるすべての人々に、彼らが正しいと判断するすべての手段を用いて抵抗する権利を認めています。抵抗は正当なのです。暴力とは、ここでは占領だけです。当然ながら、多くの人々が問題にすることですが、イスラエルやイスラエルを支持する国々が意図的に蒔き散らす多くの憎しみに対して、人々は「この紛争は常に存在し、解決法はない、憎しみが多すぎる」などと思います。

しかし、解決法が存在することを知るべきです。
1960 年代半ばに、パレスチナの複数の大組織が非常に民主主義的で単純な解決策を提案しました。すなわち、差別のない国家、ユダヤ教徒、イスラム教徒、キリスト教徒、無宗教者が全て平等な権利を持つ単一国家という案です。これは、民主主義の定義そのものです。男性、女性に一人一票です。

しかしイスラエルは常に解決へ向けた交渉を拒否してきました。
イスラエルがしたことは、投獄や暗殺です。ハマスの指導者だけでなく、ファタやパレスチナ解放人民戦線の指導者に対してもそれを行いました。
このようにイスラエルは交渉を拒否し、明快な解決策を拒絶してきたのです。その理由がなぜなのかを考えるべきです。
唯一の理由は、先ほど言ったように、イスラエルはアメリカにとって石油の警察官として役立つということです。ですから、これは経済戦争であり、石油のための戦争、多国籍企業のための戦争なのです。

これを止める唯一の方法は、すべての人々の、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、アフリカ、中東など各地の市民の圧力です。

イスラエルの共犯である政治的指導者への圧力です。
真実を言わないメディアへの圧力です。
インターネットを用いて、私たちのように、パレスチナに関する情報書簡を流すなどのイニシアチブを用いてそれを行うことです。各自が情報提供を行い、メディアの嘘やイスラエル正当化の神話の仮面を剥いで真実を明らかにするのです。

この考えを実践すれば私たちは皆記者であり、夏に短期間で、中東に平和を確立するための交渉の可能性が生まれると思います。