フランス革命のスローガン、自由平等はわかるが博愛というのがわからない
わからないなりに考えていく上で、2つの前提がある。

博愛は自由と平等なしには実現し得ないものではないか

だから自由と平等を犠牲にしてまで目指すものではないのではないか。博愛は自由と平等を土台にして、それを乗り越えていく形でしか実現できないのではないか。

これが第一の前提

2つの乗り越えの複合としての博愛

自由の延長あるいは“乗り越え”としての博愛は、万人の自由の尊重である。それは「尊厳」と表現される。
平等の“乗り越え”としての博愛は、「法の下での平等」にとどまらず、すべての生活分野での不平等の拒否である。それはまず「差別」の拒否として表現される。

これが第二の前提である。

博愛の考えが社会主義をもたらした

この2つの前提のもとでの「博愛」の主張、これが社会主義の原点になるのではないだろうか。それを余儀なくさせた社会状況の変化。貧富の格差の新たな展開が社会主義の考えをもたらしたのではないだろうか。