21世紀、世界と東アジアの平和の展望
志位委員長のベトナム講演

志位委員長が12月にベトナム訪問し、青年を相手に講演したものである。さほどの新味はないが、核兵器禁止条約と米朝会談を21世紀論の文脈に織り込み、「北東アジア平和協力構想」と整序したのは理論的前進であろう。
反核運動ではキューバとコスタリカが大きく取り上げられているが、ニカラグアベネズエラの取り組みにも注目すべきものだあることを申し添えておく。

Ⅰ.半世紀以上におよぶ友好と連帯の歴史

Ⅱ.綱領の世界論

20世紀は戦争の世紀だった。二度の世界大戦があり苦難の連続だった。

しかし20世紀の最大の変化は民族自決権が世界公認の原理になったことである。ベトナム人民のたたかいは、文字通り世界史的意義を持つ。

Ⅲ.21世紀の世界の特徴

21世紀の世界では、「核兵器のない世界」を目指す動きが主役となるだろう。

2017年、核兵器禁止条約が採択された。核兵器に「悪の烙印」が押された。これは歴史的な壮挙である。

国際政治における『主役』が、一部の国から多数の国々の政府と市民社会に交代していくだろう。

Ⅳ.北東アジアと「平和の激動」

この間、朝鮮半島で平和の激動が起きた。党は北朝鮮の核開発反対、対話による平和解決、朝鮮半島の非核化を目指してきた。

激動をつくりだした力は平和を願う各国民衆の力である。根本にも、『世界の構造変化』が横たわっている。

Ⅴ.北東アジア平和協力構想

日本共産党は「北東アジア平和協力構想」を提唱している。東南アジア友好協力条約(TAC)の北東アジア版だと考えている。

それは6カ国協議の共同声明(2005)を基礎とし、東アジア首脳会議の「バリ原則」を条約化するというアジェンダである。

そのために日本がなすべきことは、まず侵略戦争と植民地支配への反省、被害者の名誉回復のための誠実な取り組みである。

Ⅵ.ASEANへの希望

南シナ海問題で大国が関与を増大させている。ASEAN10カ国に分断をもたらす動きもある。

ASEANが困難をのりこえるうえでベトナムがさらに大きな役割を果たすことを願っている。

我々は16年に国際仲裁裁判所の決定を受けASEAN首脳会議が出した「国際海洋法条約の遵守と、紛争の平和解決への共通の誓約」を支持する。

ASEANの最大の教訓は自主独立と団結・統一の維持である。ベトナムがASEAN発展のためにさらに大きな役割を果たすことを望む。