ディノラ・バルシのノクターン

しつこくてすみません。

ディノラ・バルシのショパンの音源をひと通り聞きました。

ご承知の通り、ショパンの演奏は綺羅星のごとく名演が揃っています。

ソナタを1,2,3番と通して聞きました。1番というのは初めて聞いたような気がします。

ながら聞きなので、本当のところはよくわかりませんが地味な演奏です。「さすがにトップランナーと肩を並べるレベルではないなぁ」と思いながら、ノクターンを聞き始めたのですが、びっくりしました。

「おっ、おっ、こりゃなんじゃ」という感じです。作品27の2曲、とにかく聞いてみてください。

息を詰めたような弱音の魅力、左手のゆたかなニュアンス、まるでソプラノの隣にアルトがいて、その奥にバリトンがいるような奥行き感がします。最後はまるで3声のコラールです。

こんな感じの演奏聞いたことがなくて、ルビンステインやポリーニを聞いてみましたが、これは正真正銘ディノラ・バルシの音作りです。

マズルカも同じ感じの音作りで、正直言って成功しているかどうかはわかりません。リズム感が失われ、重たくて、ちょっとかったるいです。

アルゼンチン・タンゴの聴き比べでも感じたのですが、ウルグアイの人って、地味~に良い仕事するんですね。本当にいいタンゴ聞きたいのなら、ウルグアイに行くべきでしょう。ふと、そんなことを思い出しました。