昨日、北電のブラックアウトの話を聞いて、自分の電気に関する知識が恐ろしく低いことに気づき、愕然とした。まずは小学生の基礎勉強から。

ネットで「電力 歴史」で検索して見ると、いろいろなサイトが出てくる。これを年表化するところから始めることにする。


紀元前4世紀頃 プラトンは、静電気について記載し、「琥珀が軽いものをひきつける」としている。この電気は琥珀のギリシャ語「エレクトラム」にちなんでエレクトリカと名付けられた。

1746年  ライデン大学のマッシェンブレーケ、静電気を蓄えるライデン瓶を発明。一種のコンデンサーで,金属箔とガラスびんでつくられた容器。


1752年 フランクリンが凧を上げて、雷が電気現象であることを証明した。

はり金をつけたタコをあげ,伝わってきた電気をライデンびんにためた。その後金属棒をつけて花火が出るのを確認した。

1785年  クーロン、磁石には陽極と陰極があり、磁力は極と極との距離の2乗に反比例することを発見。

1791年  ガルバーニが,死んだカエルの足に金属を当て,足がけいれんすることを観察。カエルの体には電気を作る性質があると発表。

1799年 ボルタ、ガルバーニの実験で電気を発生するのは金属であることを発見。2種類の金属に湿った布を組み合わせた「ボルタ電池」を発明する。

1820年 エルステッド、通電した電線の傍の方位磁石が動いたことから、電流の磁気作用を発見。

1820年 アンペールは、電気と磁気に関する理論を発表し電気力学の理論を確立。

アンペールの法則: 磁場の大きさの積分は、経路を貫く電流の和に比例する。

1825年 スタージョンが馬蹄形の鉄にコイルを巻いて電流を流すと磁気を帯びる現象を発見。

1826年 オームは、電流、電圧と抵抗の関係を示す「オームの法則」を発見。

1829年 ヘンリーが電磁石を改良、電信や鉄鉱石の選別に応用した。

1831年 ファラデーは 電流が流れると磁気を生じ、磁気が変化すると電流が流れることを発見。電気と磁気の相互変換が実証された。これを電磁誘導現象と呼ぶ。

1832年 ピクシーが発電機(直流)を発明

1831年 クックとウィートストン、電信機の発明。37年に電信会社を起業。

1834年 ダベンポート、ボルタの電池を利用した実用型直流電動機を発明。レール上を走行する電気機関車の実験に成功。

1840年 ジュール、導体に電流を流して発生する熱量は、電流の2乗と導体の抵抗の積であることを発見。「ジュールの法則」と呼ばれる。

1840年 アームストロングが水力発電機を発明。

1865年 マックスウエル、Maxwellの法則を発表。電磁波(電気と磁気)の存在を予言。電磁波の速度が光の速度と同じだったことから、光も電磁波であることを予言した。

1870年  グラムがダイナモ方式(シーメンス)による実用発電機を完成する。

1876年 ベルが有線電話を発明。

1878 日本初の電灯(アーク灯)が点灯。3月25日の点灯日が電気記念日となる。

1879年 エジソンが、日本の竹をフィラメントに使用した電球を発明。

1881年 シーメンス、水力により交流発電し電灯を点灯

1882年  エジソン,電球普及のため発電所を建設し送電事業を開始する。(小規模な石炭火力発電所)

1888年 ヘルツは、電磁波の存在を実験的に証明した。

1890年 テスラ、交流モータと交流発電システムを発明。その後交流方式が世界中の電力システムに採用されるようになる。

1892年  京都の蹴上で,琵琶湖の水を利用した水力発電所が作られる。

1893年 スタインメッツ、交流電気の特性を数学的に表現する。

1881 シーメンス、水車で駆動する交流発電機で街灯を点灯。

1882 ゴードン、2相交流発電機を開発。

1882 テスラ、回転磁界を考案。多相交流(2相)による誘導電動機の原理(回転磁界)を考案。これに基づき「2相モータ」の設計。

1885 スタンレー、鉄の輪に二つのコイルを絶縁して重ね巻きにした誘導コイルを考案。最初の実用的な変圧器となる。

1887 テスラ、ブラシレスの交流発電機を開発。エジソンとのあいだに「電流戦争」が始まる。

1891 テスラ、高周波発電機(約15000Hz)を開発。無線通信に使用される。

1891 テスラ、100万ボルトまで出力可能な高圧変圧器を発明。最初の長距離送電(距離175km)に成功。

1893 スタインメッツ、交流理論を出版。

1893 カリフォルニア、レッドランドの水力発電所が大規模発送電を開始。

1893年 シカゴでコロンブス博覧会。照明装置をめぐりエジソン+GEとテスラ+WHが競争。テスラがエジソンの半値で入札。これにより交流派の勝利が確定。

1895 ナイアガラ瀑布の水力発電所が発送電開始。60サイクルで運行され、以降この周波数が米国の標準になる。長距離送電開始にあたっては、電圧が11キロボルトに上げられた。



1.電気の利用はまずボルタ電池から始まった。このため多くの装置は直流電気を前提に開発された。

2.1830年にファラデーが電磁誘導を発見した後は、磁界の中で器械的運動(円周運動あるいはピストン運動)を行うことにより電気を導出する方式が主流となる。

3.したがって発生する電気は交流となるため、直流への変換が求められる。しかしそれは余分なコストである。

4.交流電気は変圧が容易なため長距離送電に向いている。このため交流が主流となっていった。

5.交流の最大のネックである電動モーターはテスラの「2相モータ」の開発により突破された。

最終的にテスラの交流発電方式がエジソンの直流式に勝って、世界標準となったらしいのだが、そのあたりの経過は、このたぐいの年表をいくら読んでもわからないようだ。もう少し的を絞って検索してみることにする。