リーマンショックは終わっていない

2008年9月15日に、リーマン・ブラザーズが経営破綻した。これに端を発して世界規模の金融危機が発生した。
金融危機はそれにとどまらず、生産の収縮、キャッシュフローの縮小、株価の全面安をもたらした。
それは脆弱な新興国にシワ寄せされ、財政危機と通貨危機をもたらした。
先進国は量的緩和を主要な手段として、乗り切りを図った。相次ぐ財政出動で国家基盤は掘り崩され、一方で金余り、金融の投機性は強まった。

要するに、リーマンショックがもたらしたものは、金融システムの脆弱化であり、国際通貨システムの脆弱化であり、国家財政基盤の脆弱化である。
その中で一方では世界中が金でじゃぶじゃぶになり、他方では富の偏在が前代未聞のレベルに広がったといえる。

これらの問題は解決されたのだろうか。これらが解決されない状態で、リーマンショックは終わったと言えるのだろうか。

リーマンショック10年を機に、これらの議論が深まることを期待したい。