このあいだ作成した「鳥の出現への道筋 年表」は、当初鳥の進化年表として作成したものだが、ほぼ恐竜年表になってしまった。
これを強引に鳥の年表にしようとすれば膨大なものとなり、収拾がつかなくなると思い、そのままにした。
そしてあらためて鳥の年表を作ることにしたが、これも果たしてうまくいくか、不安を抱えながらのスタートである。

前回の年表でも明らかな通り、そもそも鳥とは何か、どこから来たかということがはっきりしないために、混乱を招いているのが現状である。

翼竜はとりあえず除外するとして、(これはこれで十分すぎるほど魅力的なのだが)、始祖鳥から始めることについては異論がないようだ。ただ始祖鳥以外にも、われこそ元祖、本家を称する連中がいて、そのへんの折り合いは一応つけて置かなければならない。

下の図はウィキペディアからの転載である。「基礎鳥類」という言葉自体が聞き慣れないものであるが、一応この流れで掴んでおこうと思う。孔子鳥などのグループを「旧鳥類」と呼ぶ人もいて、それなりに便利だ。

その後、あまり重要でないいくつかの分岐を経て現生鳥類(Neornithes)が登場する。白亜紀の終わりというから隕石絶滅イベントの直前ということになる。

鳥の意味のある分類は古顎類(ダチョウなど)と新顎類の二つだけで、後は適応系と進化系の区別がついていない。というよりゲノム解析法の導入でずたずたになってしまったという感じだ。

ゲノム解析法の導入の最大の功績は、形質や機能に基づくこれまでの分類が意味がないことを明らかにしたことだ。
鳥の多様性は時間軸の上に形成されているのではなく、一気に水平拡散が広がり、一種のエピジェネティックな「獲得形質の遺伝」がもたらされたのではないかと思う。

そうするとあまり「進化の年表」というふうに追い込んでいくと鳥に逃げられそうだ。

とりあえず生態学の基礎を押さえていくのが利口だろう。