今朝の赤旗の潮流に印象的な記事が載った。
夏休みが終わり、2学期が始まるが、この時期は自殺の時期でもあるそうだ。
「自殺対策白書」によれば18歳以下の自殺は、9月1日前後が突出して多いのだそうだ。学校に行くのが辛くなって自殺するらしい。
これまではそういうときに保健室が逃げ場になっていたが、それに代わるもの、あるいは並ぶものとして図書館が名乗りを上げているというのだ。
東京の三鷹図書館は次のような呼びかけを掲げている。
つらい気持ちを抱えているきみへ
友達とうまくいかないきみへ

図書館で待っているよ
たしかに図書館にはそういう機能がある。保健室は緊急の駆け込み寺だが、それでは一刻だ。もう少し中長期、1ヶ月から数ヶ月の逃げ場所がほしい。
そしてもっとポジティブにそういう時期を乗り越えるオプションとなってほしい。
そういう点では、たしかに図書館はうってつけだ。
図書館に友達はいないが、一冊一冊の本には作者の思いがこもっている。
何万人もの知恵と努力の結晶がそこにはあるのだから、十分に学校ではないか。
思春期は人との付き合いがとても難しい時期である。成長痛を感じることなしに成長できない時期なのだ。
「いじめ」という物理的事象だけで裁断しないほうが良い。そっとしてほしいこともたくさんある年なのだ。
図書館は若者が独り立ちするための予備校になりうる。予備校というのは“できれば行かないほうが良い”という意味において予備校だ。
私は図書館が「出席票」を発行すれば良いと思う。0.5日分でもよいのではないか。その代わり図書館で友達と付き合ったら出入り禁止だ。孤独を噛みしめ、知と向き合う場所であるべきだ。