その時はたしかにそう思ったが、この演奏を聞くとこれもまたいいのだ。どうも人間というのはいい加減なものだ。
この曲のスタンダード演奏となっているクレンペラーの演奏も、クライマックスへ向かっての追い込み感が素晴らしい。まるでワグナーの序曲を聞いているような気がする。
結局、山本富士子と有馬稲子と岸恵子とどっちがいいかみたいなものだ。
モントゥーの演奏のすごいのは音色の多彩さとニュアンスの豊かさだ。そうとう崩して歌うが、演歌っぽくなる寸前で止まっている。
多分、シカゴ交響楽団がすごくうまいのだろう。ただしモントゥーはその楽団さえテンポが怪しくなるほどに振り回している。
RCAビクターのリビング・ステレオの音質も素晴らしい。
とくにフランク嫌いの人におすすめの演奏だ。

追加
この間テレビに有馬稲子が出ていた。山本富士子も姿をさらしている。
頼むから、テレビに出ないでほしい。とくにこういう“見た目いのち”で“性格ブス”の人は、美しさが醜さに転化する。