6月30日付の赤旗3面で、「米朝関係 歴史どう動く」という特集を組んでいる。特集と言っても識者3人へのインタビューを並べたものだが、もう一つつかめない会談評価について補足学習しておきたい。
 
Ⅰ.安全の保証 突き詰めれば戦争状態終結
これが1つ目の見出し。語るのは孫崎亨さん。
端的にいうと、非核化と非戦化が車の両輪で、
この両輪が動くことによって事態が前に進むということだ。そして、その先に戦争状態の終結、さらに朝鮮半島の平和統一がある。
非戦化=米国の「体制保証」というオプションは、突き詰めると米軍撤退につながる。
これが朝鮮半島平和の3要素だ。(孫崎さんは安全保障と言っているが、体制保証という方が明確だろう)
米国にも日本にもこうした動きを歓迎しない流れがある。
彼らの目的は詰るところ非戦化の阻止だ。そのためには、非核化も戦争状態終結も犠牲にして構わないというところに本音がある。
日本の反対派は、非戦化が進行するとそれが沖縄に波及し、憲法改正の流れを断つのではないかと心配している。

非常にスッキリしているが、駐韓米軍のプレゼンスそのものの否定が、非戦化の決定的条件かどうかについては、もう少し吟味が必要であろう。

2.日本の関わり 冷戦思考から抜け出そう
2つ目のインタビューは山本昭宏さんという方、現代史研究者らしい。
お話は、「よくわかりました」という中身。ただ「冷戦思考から抜け出そう」という見出しは、それが赤旗に堂々と載ること自体に一種の感慨を覚えないでもない。

3.目標の達成へ 首脳会談承け良い動きが
3つ目のインタビューはピーター・カズニックさん。オリヴァー・ストーン監督のパートナーである。
半年前を思い出そう。ある研究者は「50%の確率で戦争になる」と指摘していたことを思い出そう。
板門店から50キロのソウル圏には、2千5百万人が暮らしている。戦争が始まれば初日だけで100万人が死ぬことになっている。核兵器抜きだ。そのことを想起しよう。
会談で工程表も決まらなかった、CVIDの合意はない、非核化の定義も曖昧だ。すべて認める。
しかしそれが何を成し遂げたのかを考えよう。そうすればそれが平和への正面入口だということはわかる。
この観点はとても重要だ。「我々は核と戦争の危機にあったのだ。それをとりあえず回避できたのだ」と喜ばなくてはいけないのだ。「それを喜ばない人って変だよね」と、いぶかしがらなくてはいけないのだ。

別に記事を起こして、孫崎さんの提起をもう少し考えてみたい。