このところ、夜は嫁さんのビデオ鑑賞にお付き合いと書いたが、昼はとなると、朝9時のテレ朝、昼のTBSと釘付けになっている。
“仕事”はまったく手につかない。
森友の話が一気に進んだが、「佐川問題」とは笑止千万だ。
「佐川問題」は突き詰めれば(突き詰めなくても)財務局問題であり、財務省問題だ。そういうことでいいのかね。
基本的には財務省は被害者だ。やばい橋を渡らされ、地雷を踏むことになったが、見返りは一つもない。加害者は誰か?
とりあえず「加害者」として見えているのは安倍首相夫人だ。そういう意味ではこの事件は「昭恵夫人問題」だ。今のところは…
解明が進めば(進むとしての話だが)、昭恵夫人の背後で財務省を動かしたものが見えてくるだろう。財務省を詰める力があるのは経産省だけだ。財務局のどこをどう突けば落ちるか、それは官僚にしか分からない。もっとも、正面からの切り込みはできないから、官邸サイドの裏に回って知恵を貸し手を貸したのだろう。(なぜ昭恵夫人“秘書”が経産省から派遣されていたかは不明)
財務省はどこまでこの屈辱に耐えるのだろうか。
この点で特に気になるのがこの間の麻生財務相の言動だ。佐川叩きに加わるというより、その先頭に立っているのはまったく解せない。長期にわたり財務大臣を勤め今も現職である人間としては、立ち位置という感覚が感じられない。この人には財務省サイドの情報より官邸サイドの情報が注ぎ込まれているのだろうか。
もちろん佐川が麻生財相にはからず、独断でやった可能性はある。大臣は知らないほうが良い場合もある。問題は麻生財相がそういうふくみも念頭に置きつつ、事務方幹部を信頼して動いていたかどうかだろう。
現在権力内部でのねじれの回転軸は、この財務省と財務大臣とのねじれにある。
財務省幹部は「佐川問題ではなく昭恵問題だ」と考えているはずだ。財務省が被害者であることを印象づけたいと考えているはずだ。反撃が必要だとも感じているはずだ。
今後、財務省サイドから麻生追い落としのための情報(「麻生は知っていた」)がリークされてくる可能性もある。公卿集団がどのくらい闘えるかは疑問だが、闘えなければ舐められて終わりだろう。
まだまだ第2ラウンドは終わっていない。
このラウンドは麻生の首をとって一段落となるかもしれない。
その後は加計問題だ。本丸(安倍と経産省)はこちらにいる。