ギリシャ神話 年表的理解

紀元前15世紀 ギリシャ本土にミケーネ語(文字)を持つミュケーナイ文化が登場。

紀元前15世紀 ギリシャ神話が口承形式で草創

紀元前9世紀~8世紀 ホメーロスの二大英雄叙事詩『イーリアス』と『オデュッセイア』が作られたといわれる。

紀元前8世紀 フェニキア文字を元に古代ギリシア文字が生まれる。(ミュケーナイ時代にすでに線文字Bが存在していたが、暗黒時代においてこの文字の記憶は失われた)

紀元前8世紀 詩人ヘーシオドス、『神統記』をあらわす。神々や英雄たちの関係や秩序を体系化し、神話を文字の形で記録に留める。

紀元前5世紀 ギリシャ古典文学の時代。古典悲劇、古典喜劇、歴史など

紀元前4世紀 アケメネス朝ペルシャと三次にわたるペルシャ戦争。アテナイの権威が高まる。

紀元前4世紀 プラトーン、ホメーロスと英雄叙事詩を批判。ポリスより追放すべきと主張。アリストテレスもほら話と批判。

紀元前3世紀 カリマコス(カルリマコス)、アレキサンドリア図書館の図書目録を完成。膨大な記録をもとにギリシャ神話を肉付けする。

紀元前2世紀 アテーナイの文献学者アポロドーロス、『ビブリオテーケー』(ギリシア神話文庫)を編纂。(下の記事と矛盾)

紀元1世紀 アポロドーロスの『ギリシャ神話』(3巻16章+摘要7章)が作成される。紀元前5世紀以前の古典ギリシアの筆者の文献を復元し、ヘレニズム化した神話と一線を画する。